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12月, 2018の投稿を表示しています

【2018年度】秋期第4回 TA感想リレー(9)

こんにちは! ふぇみゼミTAのTです。近頃のわたしは寒暖差に振り回される日々を送っています。皆様も風邪やインフルエンザには充分お気をつけください。 先日11月27日(火)に、秋期第4回として磯野真穂さんのセミナーが開催されました。講義のテーマは「どんな身体になりたいですか?―身体変工から考えるダイエット―」です。 磯野さんの著書の「食べ物と他者はよく似ている。なぜならそれらはふたつとも、人間にとって怖いからである」という一節に始まり、「承認欲求はダメなのか?」「自分探しが無限比較に陥りやすい理由」など、〈わたし〉を定義する他者の存在についてお話をしていただきました。 続く「思春期と身体」というトピックでは、磯野さんが企画者されている「からだのシューレ」というワークショップで行われたアンケート結果をもとに、(主に女性が)ダイエットをしようと思った年齢と理由について知りました。思春期の少女たちが他者の目を気にしてダイエットを始める、というお話に、数年前のわたしも同じことを思っていたな、と懐かしい気持ちになりました。 そして最後は「個人主義的人間観」についてお話をしていただき、他者に定義される「個人」、その境界としての「身体」の重要性や、他者との競争から抜け出すための考え方のお話で締めくくっていただきました。 〈わたし〉とは、〈自分らしさ〉とは何か考えさせられ、また、「あなたは誰からどんなふうに呼び掛けられたいですか?」という問いかけが非常に印象的なセミナーでした。 次回のふぇみゼミは12月11日(火)です。高柳聡子さんにお越しいただき、「ソ連のフェミニズムからロシアのフェミニズムへ」というテーマでご講義いただきます!ぜひご参加ください。

【2018年度】秋期第3回 TA感想リレー(8)

こんにちは。ここ数日は暖かかったりめっきり冷え込んだり、服装に気を遣いますね。 ブログの更新が遅くなりすみません。11月13日のふぇみ・ゼミでは、講師に在日朝鮮人3世の朴金優綺(ぱくきむ・うぎ)さんをお招きし、「だれもがいきいきと生きられる社会のために―在日朝鮮人女性と複合差別―」をテーマに講義をしていただきました。 以下、TAの感想リレーです。今回の担当はAです。 ――― 在日朝鮮人女性は、在日朝鮮人であるということと女性であるということの2点において差別にあっています。このように複数の属性が結びついた差別を「複合差別」と言います。例えば、在日朝鮮人への差別でヘイトスピーチやヘイトクライムが大きな問題となっていますが、中でもチマチョゴリを切られたり性暴力を容認するような暴言が吐かれたりするなど、女性だから経験する差別があるのです。民族差別的なヘイトスピーチで名誉を傷つけられたとして在日朝鮮人の女性が起こした裁判では、人種差別と女性差別の複合差別だということが2017年に認められています。 朴金優綺さんがスタッフを勤めていらっしゃる「在日朝鮮人人権協会」内で設けられた「性差別撤廃部会」は、民族や性、階級などにもとづくあらゆる差別と暴力を認識し、行動することによって繋がり、「だれもがいきいきと生きられる社会」の実現を目指しています。まなぶ、うごく、つながるという三本柱で活動し、具体的な活動としては、例えば在日朝鮮人セクシュアル・マイノリティの交流会などを開催し、日常の互いの悩みや葛藤を分かち合う場を設け、マイノリティ同士の連帯を目指しています。「だれいき」のホームページ(http://dareiki.org)にはその思いが以下のように書かれています。 民族や性がからまってなされている社会的な抑圧のありかをともに探るために、連帯を呼びかけます。あらゆる朝鮮人が、あらゆる女性が、真の解放の果実を分け合うために、互いの痛みへの想像力と、不可解なことに歩み寄る意思を求めます。 そのために私たちも、在日朝鮮人の女性のみならず、性的少数者、貧困者、ダブルや「混血」者、障害者、精神疾患を含む病者、その他あらゆる疎外された人びとの声を組み入れる努力を惜しみません。  今回の講義で一番に思い浮かんだのは、中学高校と同じ学校に通ってきた私の友人のことでした。ここか

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