スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2019の投稿を表示しています

【2018年度】秋期最終回(第7回) TA感想リレー(12)

こんにちは!TAのKです。投稿すごく遅くなってしまい申し訳ないです。 私はもう来年度の履修登録に追われております、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 先日、瀬戸徐映里奈さんを講師にお招きして「ひとりの『住民』がフィールドワーカーになるとき ー異なる立場の女性たちとの連帯を模索して」の講義が行われました。 瀬戸徐さんはベトナム難民のご研究が専門でいらっしゃいますが、今回はベトナムのお話に限らず、瀬戸徐さんのライフヒストリーから何故ご自身がベトナム難民の研究を行われるようになったかをお話ししてくださりました。 瀬戸徐さん個人についてのお話が、どんどんと被差別部落の問題や、在日コリアンの方々の問題へと繋がっていく様子がとても印象的でした。 また、瀬戸徐さんがご自身の一部としてそういった問題と冷静に、しかし情熱的に向き合っていらっしゃることが伝わり、迫力に圧倒されてしまいました。 以前大学で「個人的なことは政治的なこと」という言葉を教えていただいたことがあります。 教えていただいた当時はそういうものかとなんとなく納得し、呑み込んでいました。 しかし今回瀬戸徐さんの講義を受けて、個人的なことを政治的なことと捉えてご自身のバネとしていらっしゃる瀬戸徐さんのお話をうかがって、まこの言葉に少し実感がもてるようになりました。 その意味で私にとってとても印象深い講義でした。 今回でふぇみ・ゼミ2018年度の講義は終了です。 一年間ありがとうございました。

【2018年度】秋期第6回 TA感想リレー(11)

こんにちは。年も明け、学生の皆さんは試験等で忙しい頃かと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 2019年もどうぞよろしくお願いいたします。 遅くなってしまいましたが、昨年最後のふぇみ・ゼミTAブログです。担当はAです。 今回のゲスト講師は、フリーランスのノンフィクションライター兼大学講師として働いていらっしゃる、飯島裕子さん。テーマは「若年女性の生きづらさと働きづらさについて考える」です。 フリーランスが良いこともある一方危うい側面も少なくないという話から始まって、ビッグイシューの発行に際してみられるホームレスの状況などについて伺いました。 「ネットカフェ難民」「ニート」などと聞くと男性の顔が浮かびますが、非正規で働くのは女性の方が多いのです。では、女性が問題にならないのはなぜなのでしょうか? そこには様々な女性の生きづらさ、隠された貧困が存在しています。 飯島さんが紹介してくださったケースでは、父親の逆鱗に触れないよう針のむしろのような状況で実家暮らしたり、ストレスから子供につらく当たってしまったりなど切羽詰まった女性達の生き様が語られました。 低賃金やブラックな働かせ方の蔓延などの働きづらさに加え、特に生きづらさのお話で印象的だったのは「家族という危うさ」という指摘でした。 家族とのトラブルが原因でホームレスになる女性がいるように、セーフティネットとして危ういばかりでなく、世帯主でないために”貧困”にすらなれないなど「家族」によって貧困が隠されてしまうことがあります。 また、結婚もしていなければ子供もいない女への眼差し、「一般的」な女から外れていることへのスティグマの話は、聞くだけで自分まで力を奪われるような感じがしました。 ここ数回のゼミとはまた少し趣が違い、多様な講師をお招きしてジェンダーと様々な要素の交差を考えるふぇみ・ゼミの興味深さを実感した回でした。 私は中学か高校の頃に初めて『BIG ISSUE』を知って以来今まで実は一度も買ったことがなかったのですが、つい先日、早稲田駅の出口でラミ・マレックが表紙の最新号を購入しました。 投稿欄で、他の人がどのようにビッグイシューと関わりを持っているのか知ることができ心が温まりました。 それでは、インフルエンザなどが流行っていますが、お身体にお気をつけてお過ごしくだ

【2018年度】秋期第5回 TA感想リレー(10)

こんにちは!TAのKです。 ついに冬本番といった気候ですね。 ロマンチックな季節、年末を迎えて皆さまいかがお過ごしでしょうか。 さて、12/11には高柳聡子さんを講師にお迎えして「ソ連のフェミニズムからロシアのフェミニズムへ」をテーマに講義が行われました。 ソ連時代、すなわち社会主義時代のフェミニズムが、資本主義的・欧米的なフェミニズムとどう違うのか、どのような発展を遂げてきたのかを説明してくださいました。 ボリシェヴィキが目指した社会主義国家においては、 女性も男性と同様に労働することが求められ、労働と家事・育児をこなす強い女性像が理想とされたなど、日本とはまたちがった女性像がソ連では求められていたことを学びました。 また、ソ連崩壊後の現代のフェミニズムの活動についても、「クィアコミュニズム」の「シュタープ」などについて説明してくださいました。 フェミニズムにおいて支配的な、欧米的・資本主義的な感覚に慣れた価値観をリセットしてみませんか、という問いかけが印象的な講義でした。 社会主義・資本主義などの社会システムが、人間の行動や価値観に想像以上の影響を与えている、ということを意識させられました。 次回のふぇみゼミは12/19(水) 飯島裕子さんに 「若年女性の生きづらさと働きづらさについて考える」をテーマに講義していただきます。皆様のご参加をお待ちしております!

ふぇみ・ゼミイベントカレンダー