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9月, 2020の投稿を表示しています

【2020年度ふぇみ・ゼミ】春期第3回 スタッフ感想リレー(3)

 こんにちは。スタッフのASです。報告が遅くなり申し訳ありませんが、7月8日に無所属で国立市議会議員6期目の上村和子さんを講師にお招きして、地域でジェンダー平等と差別禁止を実現するための道のりと課題について伺いました。 上村さんが21年にわたり議員としてやってきたことは、簡潔にいうと①「ソーシャルインクルージョン・人権行政」の浸透と②「当事者のことは当事者抜きに決めない」の徹底を通したインターセクショナリティの実践です。 「しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言」(2005)や「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例」(2019)など国立市の人権に関する施策は、全て被差別当事者の痛みから生まれました。 人々の痛みに向き合い、ダメな時は体を張ってでもダメと言って人々の「あたりまえに生きる権利」を取り戻していく営みを、上村さんは地道に続けてこられたのでした。 国立市のジェンダー条例にアウティングの禁止が盛り込まれているのも、一橋大学でアウティングによる自死が起きた、あの痛みを2度と繰り返さないという意志のためです。 一方で、条例を絵に描いた餅にしないために、推進や評価をする審議会も設けられています。ここには当然のこととして被差別部落出身者、朝鮮学校のオモニ、重度障害者らをはじめとする当事者が含まれ、安全やコミュニケーションへの配慮もなされています。 上村さんを前にして、この人はわたしたちのことを見てくれると思いました。心から信頼できると感じ、応援したいと思う政治家に出会ったのは初めてです。 とても勇気づけられたと同時に、地域だからこそ具体的に実現できることがあると気づかされ、市民として主体的に足元から変えていこうとする大切さを痛感しました。 権利の行使の仕方や、当事者の周りの人間の闘い方についてなど、質疑応答も大変充実していました。 「解放されたい」という思いで、43歳で議員になった上村さんがした「自分の中の穴は自分で埋める」という決断。そして、「あ、全て自分で埋めたわ」と思ったという瞬間。「悩んでる方がいたら、絶対来ますよ。埋まった時わかりますから。」という励ましに痺れました。 この回を含む春期のゼミ映像は今からでもお支払いいただければご覧いただけます。秋期のゼミ受講も受け付け中です。 詳しくはhttp://femizemi.blogspot.

トランス排除に反対するフェミニストの声明

トランス排除に反対するフェミニストの声明   2020 年 8 月 18 日、 NPO 法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク(以下、 WAN )のウェブサイトにトランス排除的なエッセイが掲載されたことに関連し、ふぇみ・ゼミ生を中心とした自主グループ「ふぇみ・ゼミ × トランスライツ勉強会(以下「勉強会」)から WAN に宛てて、 10 項目にわたる 公開質問状 が出されました。なお、「勉強会」はふぇみ・ゼミとは独立した自主グループですが、ふぇみ・ゼミは若者の活動を育てることを活動目的の一つとしており、今回も「勉強会」の活動を支援しています。  回答期限である 8 月 31 日、「 WAN 編集担当」より「 公開質問状への回答 」と題する文章が「勉強会」宛てに送付されました。しかしそれは、質問状中の大半の質問に答えていないばかりか、情報発信側に問われている責任をまったく理解していないと思われる、大変不誠実な内容でした。さらに、公開質問状が NPO 法人 WAN の「組織としての」回答を求めているにもかかわらず、現在に至るまで、理事会からは何らの応答もなく、差別や人の尊厳・人権といった課題に対し、 WAN が組織として対応できないことを露呈した形になっています。  近年、日本でも、フェイクニュースやヘイトスピーチの拡散に SNS 等のインターネットプラットフォームが大きな役割を果たしていることが、 社会問題として認識されています。 情報発信側には、正確で信頼のできるコンテンツを提供するとともに、特定の人々(とりわけ、社会的に脆弱な位置に置かれている人々)の存在・尊厳・人権を危険に晒すようなコンテンツを掲載しないこと(万が一、掲載された場合は時を移さず削除すること)が責務として強く求められる時代になっています。そうした中での今回の WAN の判断・対応は、 WAN がこの時代のインターネットプラットフォームを運営する主体としてふさわしくないという事実を明らかにしています。現在、多くの人たちが、自身が執筆した記事を WAN サイトから引き上げる活動(ボイコット)に参加しているのは、このためでもあります。私たちふぇみ・ゼミ運営委員は、 WAN のプラットフォームとしてのあり方を問い、トランス排除的なフェミニズムに反対するゼミ生の活動を強く支持します。同時に、今回素早く問題

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