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2020年度


【春期】

4/24(金)
公開無料ガイダンス
熱田敬子、飯野由里子、金美珍、河庚希、梁・永山聡子



5/20(水)「広告のなかのジェンダー表現を問い直す」
田中東子(大妻女子大学文学部):専門はメディア文化論、カルチュラル・スタディーズ。早稲田大学大学院政治学研究科単位取得退学。博士(政治学)。現在、大妻女子大学文学部教授。

私たちが日常的に目にする広告のジェンダー表現について、性差別的でステレオタイプを強化しているなど批判の声があがっている。批判された事例を検証し、海外で制作されている新しいタイプの広告について学び、グループに分かれて反差別的な広告を作成してみる。


おすすめの書籍1冊:アジア女性資料センター編『女たちの21世紀』(91)2017




6/17(水)「近代史の中の女性と越境ーー『からゆきさん』を事例として」
嶽本新奈(明治学院大学国際平和研究所):埼玉生まれの天草育ち。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。専門は日本近代史、ジェンダー史、移民史研究。明治学院大学国際平和研究所助手。首都圏の大学で非常勤も。授業では人権やジェンダーなどを教えています。


明治以降に海外へ渡り、渡航先で売春をしていた「からゆきさん」と呼ばれる女性たちがいました。歴史教育の中で取り上げられることがない彼女たちに焦点を当て、彼女たちを取り巻く制度や時代状況を確認し、彼女たちをどう捉えるべきかを一緒に考えたいと思います。   


おすすめの書籍1冊:森崎和江(2016)『からゆきさんーー異国に売られた少女たち』朝日文庫



7/8(水)「地域でジェンダー平等、差別禁止を実現するための道のりと課題について~国立市議として~」
上村和子(東京都国立市議会・議員)



9/30(水)「移民女性の現状とエンパワメント~カラカサンと移住連女性プロジェクトの活動から」
山岸素子(NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク):NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク事務局長、カラカサン〜移住女性のためのエンパワメントセンター共同代表、立教大学非常勤講師。長年にわたり地域での移民女性と子どもの支援、移民女性に関するアドボカシー政策提言活動などにかかわる。 

日本では、1980年代から国際結婚や労働者として働く移民女性が急増し、定住するようになった女性たちも多い。彼女たちはどのような状況に置かれているのか?また彼女たちの権利と尊厳をまもる運動について紹介する。


おすすめの書籍1冊:移住者と連帯する全国ネットワーク編著(2019)『移民社会20の提案』





【秋期】

10/16(金)「優生保護法裁判から考えるリプロダクティブ・ヘルス・ライツの課題」
瀬山紀子(優生手術に対する謝罪を求める会+α:淑徳大学他非常勤講師(ジェンダー福祉論、ジェンダー論、社会学)。障害女性を含む女性たちのリプロダクティブ・ヘルス・ライツ及びセクシュアル・ライツの問題に関心を持ち、2005年頃から、優生手術に対する謝罪を求める会の活動に関わり、2018年以降の裁判支援にも関わってきた一人。共著に『往き還り繋ぐ―障害者運動 於&発 福島の50年』(生活書院、2019)、『障害者介助の現場から考える生活と労働』(明石書店、2013)他。

2018年にはじまった優生保護法国家賠償請求裁判の背景やその後の経過を確認する同時に、女性のリプロダクティブ・ヘルス・ライツの視点から過去の問題に留まらない、「優生保護法」に関わる現在進行形の課題を考えあいたい。


おすすめの書籍1冊:優生手術に対する謝罪を求める会2018『増補版 優生保護法が犯した罪』現代書館



11/13(金)「フランスの生殖医療」
小門穂(神戸薬科大学)大阪府泉大津市出身。大阪大学助教。研究領域は、生命倫理学、医療倫理学、科学技術社会論。生殖医療をとりまく制度の作られ方に関心を持っています。最近は、日本やフランスで、第三者の関わる生殖医療において、どういった要素が「親となる人」を決定するとみなされているのかという点に特に興味を持ち研究しています。

フランスでは、世界的にも早い時期である1994年に生殖医療に対する法規制が整えられ、その後も、改正が重ねられてきました。男女のカップルだけが利用できると定められている生殖医療は、2020年中には女性カップルへと拡大されようとしています。本講義では、フランスの議論に触れながら、第三者の関わる生殖医療の問題点や、セクシュアル・マイノリティによる利用に関する議論について検討したいと考えています。

推薦図書:柘植あづみ『生殖技術――不妊治療と再生医療は社会に何をもたらすか』みすず書房、2012年

 

12/16(水)SOGI差別禁止法制の動向ー2020年の上半期のムーブメントを振り返って」
神谷悠一(LGBT法連合会事務局):1985年岩手県盛岡市生まれ。早稲田大学教育学部卒業、一橋大学大学院修士課程修了(社会学)。 
LGBTを支援するNPO等の役員を10年間歴任し、 
2015年4月にLGBT法連合会(現在85団体で構成)事務局長に就任。
主なメディア掲載に毎日新聞「人」欄 ほか多数。

性的指向・性自認に関する差別禁止法制定に向けた取り組みは、オリンピック憲章にもとづいて開催される、東京五輪の開催が一つのメルクマールとなっていた。五輪を経て、取り組みを振り返り、当事者運動の今後を展望する。


おすすめの書籍1冊:「なくそう!SOGIハラ」実行委員会 編,2019,『はじめよう!SOGIハラのない学校・職場づくりー性の多様性に関するいじめ・ハラスメントをなくすために』,大月書店.




1/13(水)「男女共同参画がすすまないのはセンターのせいなのか」
古川晶子(まんなかタイムス発行人)福岡県出身、さいたま市在住。男女共同参画センターやキャリアカウンセラー団体での勤務を経て独立し、生き方・働き方をテーマに講座やワークショップ等の講師・企画者として活動する。2019年からウェブマガジン「まんなかタイムス」発行人。著書『キャリアカウンセラーという生き方』(セルバ出版)


おすすめ本:塩沢美代子,島田とみ子、1975『ひとり暮しの戦後史:戦中世代の婦人たち』岩波書店



How to join
参加を希望される方は下記、参加登録フォームよりメールアドレスを登録してください。折り返し、ゼミの会場などの詳細、参加費の支払い方法をお伝えします。

参加費の支払いが確認できましたら「ふぇみゼミメーリングリスト」に追加させていただきます。


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Intended audience 

本ゼミは若い世代がのびのびと発言できる機会を確保するため、18歳から20代を主たる対象としています。ただし、ジェンダー初学者に限り、30歳以上40歳未満の方にもご参加いただけます。


Participation fee
資料代として、参加費をご負担いただきます。
ゼミは継続によって積みあげていくものです。続けてご参加されやすいよう、回数券を用意しています。また、遠方の方、お仕事の都合で参加できない方には、期間限定インターネット配信で講義をご覧いただく配信チケットを用意しました。


4回券 学生3200円 一般4000円 

8回券 学生5500円 一般7000円

配信券 8回券のみ 5000円

(配信用申し込みフォーム:    )


※春期に使い残した回数券は、秋期にもお使いいただけます。

※通常の回数券を購入された方は、参加できなかった回を映像配信にふりかえてご覧いただくこともできます。その際、チケットを1枚消費します。
※4/22 (水)のガイダンスは無料です。お気軽にお越しください。


ABOUT US…

ふぇみゼミのこと


ジェンダーやフェミニズムについてもっと知りたいけど、そういう場がとても少ない。そんな疑問を持っていませんか?わたしたち、「ふぇみゼミ」は、ジェンダーやフェミニズムについて考え、実践してきた研究者たちの集まりです。


  1. 社会で生きる上での実践的な知識であるジェンダー・スタディーズを、大学の枠を超え若い世代に伝えること。

  2. インターセクショナリティ(差別の交差性)をフェミニズムの中に取り入れた学びの場を作ること。

  3. 普段、ジェンダーやフェミニズムに触れる機会の少ない人たちに、学びの場を提供すること。

の3つを目的に活動しています。


2020年度、引き続き、きんとう基金より助成をいただいて、18歳から20代を主な対象に、「ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール」を開講します。月に1回〜2回、平日の夜か週末に、セクシュアリティ、エスニシティ、障害、経済階層などの要素とジェンダーが交差する問題に焦点をあてた研究、運動、実践を行ってきた多様な講師を招き、ジェンダーと多様性について考える自主ゼミです。ぜひご参加ください。


HP        http://femizemi.blogspot.jp/

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お申し込み・お問い合わせ

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femizemi2017@gmail.com



ふぇみゼミ運営委員


熱田敬子
飯野由里子

金美珍
河庚希
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※過去の講師・講義情報は別エントリーをご覧ください。
 2019年度 




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トランス排除に反対するフェミニストの声明

トランス排除に反対するフェミニストの声明   2020 年 8 月 18 日、 NPO 法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク(以下、 WAN )のウェブサイトにトランス排除的なエッセイが掲載されたことに関連し、ふぇみ・ゼミ生を中心とした自主グループ「ふぇみ・ゼミ × トランスライツ勉強会(以下「勉強会」)から WAN に宛てて、 10 項目にわたる 公開質問状 が出されました。なお、「勉強会」はふぇみ・ゼミとは独立した自主グループですが、ふぇみ・ゼミは若者の活動を育てることを活動目的の一つとしており、今回も「勉強会」の活動を支援しています。  回答期限である 8 月 31 日、「 WAN 編集担当」より「 公開質問状への回答 」と題する文章が「勉強会」宛てに送付されました。しかしそれは、質問状中の大半の質問に答えていないばかりか、情報発信側に問われている責任をまったく理解していないと思われる、大変不誠実な内容でした。さらに、公開質問状が NPO 法人 WAN の「組織としての」回答を求めているにもかかわらず、現在に至るまで、理事会からは何らの応答もなく、差別や人の尊厳・人権といった課題に対し、 WAN が組織として対応できないことを露呈した形になっています。  近年、日本でも、フェイクニュースやヘイトスピーチの拡散に SNS 等のインターネットプラットフォームが大きな役割を果たしていることが、 社会問題として認識されています。 情報発信側には、正確で信頼のできるコンテンツを提供するとともに、特定の人々(とりわけ、社会的に脆弱な位置に置かれている人々)の存在・尊厳・人権を危険に晒すようなコンテンツを掲載しないこと(万が一、掲載された場合は時を移さず削除すること)が責務として強く求められる時代になっています。そうした中での今回の WAN の判断・対応は、 WAN がこの時代のインターネットプラットフォームを運営する主体としてふさわしくないという事実を明らかにしています。現在、多くの人たちが、自身が執筆した記事を WAN サイトから引き上げる活動(ボイコット)に参加しているのは、このためでもあります。私たちふぇみ・ゼミ運営委員は、 WAN のプラットフォームとしてのあり方を問い、トランス排除的なフェミニズムに反対するゼミ生の活動を強く支持します。同時に、今回素早く問題

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