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【2019年度ふぇみ・ゼミ】後期第2回 TA感想リレー(17)

気づけば年が明けて、すでに3週間。早いものですね。ふぇみ・ゼミTAのKです。 ご報告が遅くなってしまいましたが、昨年11月27日に、金美珍さんを講師にお招きして、「韓国の女性たちはジェンダー不平等にどう立ち向かうのか?―労働とジェンダーの日韓比較」をテーマにゼミを行いました。 私は韓国のフェミニズムについては最近の話しか聞いたことがなかったので、その女性運動の歴史を伺えたのはとてもためになりました。 19世紀末がその始まりで、その後紆余曲折を経て、80年代に女性解放運動が本格的に展開されたということですが、その中で「25歳女性早期退職制」が廃止されたということが印象的でした。つまり、それまではそんな制度があったわけで。非常に驚きました。 また、現在の韓国の女性達が置かれている状況についてのお話も興味深かったです。韓国はフェミニズムが盛り上がっているといううっすらとした勝手なイメージがあったのですが、女性の置かれた状況というものは、やはり思わしくなくて。だからこそ声を上げないと、ということなのでしょう。 韓国は、女性の経済活動参加率が52.1%と、OECDの平均57%より低く、OECDの中でも最も低い水準だそうです(数字は2015年のもの)。また、女性の一定以上の昇進を阻む「ガラスの天井」指数が100点満点中25.6点と、調査対象の中で最下位。家事労働と育児は女性に一次的責任があるとされているそう。また、【労働】において、外見も能力主義としてみなされ、求められると。なんて息苦しい。こうしたことは、資本主義と家父長制の相互作用によるようです。 そして、そんな状況下、生計のため、多くの女性が低賃金で不安定な雇用を受け入れるしかないそう。女性の6人中5人が最低賃金の影響圏の下で働いているとは衝撃です。 そんな中、韓国女性団体連合など、連帯を模索しているとのこと。韓国#Metoo運動についてのお話も伺いました。 細かな状況や程度こそ違うものの、資本主義と家父長制など、日本の状況と近いところもあり、学べることがたくさんあると思いました。私達も何らかの形で「連帯」を模索できるといいのではないでしょうか。 かなりかいつまんで感想を書いてしまったのですが、情報量がとても多くて、本当に本当に濃密な時間でした。 ---------------

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