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【2018年度】秋期第4回 TA感想リレー(9)

こんにちは! ふぇみゼミTAのTです。近頃のわたしは寒暖差に振り回される日々を送っています。皆様も風邪やインフルエンザには充分お気をつけください。 先日11月27日(火)に、秋期第4回として磯野真穂さんのセミナーが開催されました。講義のテーマは「どんな身体になりたいですか?―身体変工から考えるダイエット―」です。 磯野さんの著書の「食べ物と他者はよく似ている。なぜならそれらはふたつとも、人間にとって怖いからである」という一節に始まり、「承認欲求はダメなのか?」「自分探しが無限比較に陥りやすい理由」など、〈わたし〉を定義する他者の存在についてお話をしていただきました。 続く「思春期と身体」というトピックでは、磯野さんが企画者されている「からだのシューレ」というワークショップで行われたアンケート結果をもとに、(主に女性が)ダイエットをしようと思った年齢と理由について知りました。思春期の少女たちが他者の目を気にしてダイエットを始める、というお話に、数年前のわたしも同じことを思っていたな、と懐かしい気持ちになりました。 そして最後は「個人主義的人間観」についてお話をしていただき、他者に定義される「個人」、その境界としての「身体」の重要性や、他者との競争から抜け出すための考え方のお話で締めくくっていただきました。 〈わたし〉とは、〈自分らしさ〉とは何か考えさせられ、また、「あなたは誰からどんなふうに呼び掛けられたいですか?」という問いかけが非常に印象的なセミナーでした。 次回のふぇみゼミは12月11日(火)です。高柳聡子さんにお越しいただき、「ソ連のフェミニズムからロシアのフェミニズムへ」というテーマでご講義いただきます!ぜひご参加ください。

【2018年度】秋期第3回 TA感想リレー(8)

こんにちは。ここ数日は暖かかったりめっきり冷え込んだり、服装に気を遣いますね。 ブログの更新が遅くなりすみません。11月13日のふぇみ・ゼミでは、講師に在日朝鮮人3世の朴金優綺(ぱくきむ・うぎ)さんをお招きし、「だれもがいきいきと生きられる社会のために―在日朝鮮人女性と複合差別―」をテーマに講義をしていただきました。 以下、TAの感想リレーです。今回の担当はAです。 ――― 在日朝鮮人女性は、在日朝鮮人であるということと女性であるということの2点において差別にあっています。このように複数の属性が結びついた差別を「複合差別」と言います。例えば、在日朝鮮人への差別でヘイトスピーチやヘイトクライムが大きな問題となっていますが、中でもチマチョゴリを切られたり性暴力を容認するような暴言が吐かれたりするなど、女性だから経験する差別があるのです。民族差別的なヘイトスピーチで名誉を傷つけられたとして在日朝鮮人の女性が起こした裁判では、人種差別と女性差別の複合差別だということが2017年に認められています。 朴金優綺さんがスタッフを勤めていらっしゃる「在日朝鮮人人権協会」内で設けられた「性差別撤廃部会」は、民族や性、階級などにもとづくあらゆる差別と暴力を認識し、行動することによって繋がり、「だれもがいきいきと生きられる社会」の実現を目指しています。まなぶ、うごく、つながるという三本柱で活動し、具体的な活動としては、例えば在日朝鮮人セクシュアル・マイノリティの交流会などを開催し、日常の互いの悩みや葛藤を分かち合う場を設け、マイノリティ同士の連帯を目指しています。「だれいき」のホームページ(http://dareiki.org)にはその思いが以下のように書かれています。 民族や性がからまってなされている社会的な抑圧のありかをともに探るために、連帯を呼びかけます。あらゆる朝鮮人が、あらゆる女性が、真の解放の果実を分け合うために、互いの痛みへの想像力と、不可解なことに歩み寄る意思を求めます。 そのために私たちも、在日朝鮮人の女性のみならず、性的少数者、貧困者、ダブルや「混血」者、障害者、精神疾患を含む病者、その他あらゆる疎外された人びとの声を組み入れる努力を惜しみません。  今回の講義で一番に思い浮かんだのは、中学高校と同じ学校に通ってきた私の友人のことでした。ここか

【2018年 10/21特別講座】秋期2回目 TA感想リレー(7)

段々と冷え込みますが、みなさん体調など悪くされていないでしょうか?(私はここ数日で、湯たんぽを入れ始めました。) 更新が遅くなってしまいましたが、先日は松波めぐみさんにお越し頂き、特別講座「障害の社会モデルとジェンダー~障害女性にとって社会的障壁とは~」が開かれました。 以下TAのHによる感想リレーです。 ――― 松波さんは、これまで長年に渡りご自身がなされてきた活動を辿りながら、その中で考えてきたことについてお話ししてくださいました。元々は人権教育に関心を持ち大学院に入られ、その直後に「障害学」と出会われたこと、後には介助者としての実践にも携わるようになられたこと、フェミニズムやジェンダーの視点と向き合うようになられるまでには更に時間があったこと、「障害者権利条約」への関心から国連の会議へ傍聴に向かわれたこと、2008年頃から京都府における障害者に対する差別禁止条例の制定へと向けた運動に携わることになられたこと、などなど。 研究者というよりは実践家であり教育者であるとご自身を紹介される松波さんが、「障害学」への関わりはある意味では趣味のようなものだと仰られつつ、ただ何よりも「障害の社会モデル」の考え方がもっと広がればいいと感じている、それが広がれば、少しずつかもしれないけれど、社会が変わると感じている、とも仰られていたのが、私にはたいへん印象的でした。 また、80年代イギリスの障害学の中で提起されていた「障害の社会モデル」と「ジェンダーの視点」の類似性という論点を紹介くださると同時に、では「障害のある女性が直面する困難の原因は?」という大切な視点を、「複合差別」という切り口から取り上げてくださいました。障害者運動において障害当事者の女性が抱える特有の困難があるということ、あるいは逆に、フェミニズムにおいて不可視化されてしまう障害者の問題があるということ。こうした問題について考える機会が持てたということは、ものを「学ぶ」上での大きな一歩だと感じました。しかし同時に、松波さんご自身の経験を交えたお話は、(カッコつきの)「運動」や、あるいはより日常的なものの中で、具体的な矛盾に直面しつつ、葛藤を抱えながら模索し続けることについても考えさせてもらえるものでした。 お話の最後では、旧優生保護法下で行われていた「強制不妊手術」に対し、今年

【特別講座】フェミニズム・ワークショップ「障害の社会モデルとジェンダー~障害女性にとって社会的障壁とは~」のお知らせ

みなさま、如何お過ごしでしょうか。 秋期のふぇみ・ゼミも先日より無事に始まり、今期も様々な出会いに期待を膨らませています。 (学期中途での参加も随時募集していますので、ご希望の方は 募集ページ からどうぞ!) さて、本日は今週末に予定しています特別ワークショップのご連絡です。 普段のふぇみ・ゼミでは年齢制限を設けさせて頂いていますが(※「 年齢制限についての考え方 」参照)、この回に限り年齢制限なく、開いた講座となります。 一般の来場者の方からは資料代(1000円)を頂く形となりますが、「ふぇみ・ゼミ生」(4/25の初回ガイダンスを除き、過去に一度でも、教室参加・映像参加をされた方)および「ご寄付を頂いたみなさま」は、無料(チケット消費なし)でご参加頂けますので、受付でその旨をお伝えください。 また、当日は通常通りの映像配信も行いますので、秋期分の映像チケットを購入済みの方はそちらでご覧頂くことも可能です。 ふぇみ・ゼミ(ちょっと)拡張版といった感じです。よろしければご友人・ご知人などの方もお誘い合わせの上、どうぞ、奮ってご参加ください! (※10/17 追記) こちらの回は、事前申込み不要となります。以下の会場にまで直接お越しください。 『障害の社会モデルとジェンダー~障害女性にとって社会的障壁とは~』 日時 2018年10月21日 13時半開場、14時開始 終了予定時刻17時 場所 早稲田大学戸山キャンパス 34号館151教室 講師 松波めぐみ(立命館大学生存学研究センター客員研究員) ファシリテーター 飯野由里子(東京大学特任助教) -概要-  障害者が直面する困難の原因を、身体の解剖学的特徴ではなく、 健常者中心社会が設けた障壁に求める「障害の社会モデル」 の考え方は、もとよりジェンダー概念と類似している。 障害女性が経験する困難の背後には障害者差別と性差別が複雑に絡 み合っているが、それを解きほぐすのは容易ではない。 2008年頃より京都の障害女性とともに差別禁止条例をつくる運 動に参加してきた、その過程で考えたことについて。 -松波めぐみさんプロフィール- 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学( 生涯教育学)、(公財)世界人権問題研究センター研究第五部( 人権教育)専任

【2018年度】秋期第1回ふぇみ・ゼミ TA感想リレー(6)

こんにちは! ふぇみ・ゼミTAのKです。 やっと涼しくなったと思った矢先の台風と真夏日、私は寒暖差アレルギーで毎日くしゃみが止まりません。皆さまいかがお過ごしでしょうか。 さて、先日10/2には秋期第一回、堀川修平さんによるセミナーが開催されました。4人ずつのグループワークを中心に進行され、参加者の皆さんは悩んだり、議論したりしながらワークを進めていました。 ワークは「性の多様性」を実感し、知るということを目的として、26枚のカードを使って行われました。グループで26枚のカードをチームに分け、チームそれぞれに名前をつけます。TAである私もグループワークに参加させていただきましたが、私のいたグループでは、物心がつく以前に外性器のかたちや染色体などから付与される性と、物心がついてから自覚・表現していく性でグループわけしてみるなど、様々なところに議論がおよびました。 他のグループでもまた違った視点でチーム分けがされていました。 考え方や捉え方によって幾通りものチーム分けが可能であり、性を分けるものがかなり揺らぎやすく、確実なものではないということを、チーム分けの難しさから考えさせられました。 次回のふぇみゼミは、10月21日松波めぐみさんによるワークショップをはさみまして、11月13日(火) 朴金優綺さんにお越しいただきます。皆様のご参加をお待ちしております!

[休み期間中のメール等の返信について]

[ふぇみゼミ2018 秋期日程]

[ふぇみゼミ2018 秋期日程] ※前期と曜日が異なりますので、ご注意ください。 時間:10月21日を除き、午後7時    10月21日は14:00-17:00となります。 10月2 日 (火) 堀川修平 「じぶんごととしての“性の多様性”と教育・運動」 ※グループワークを予定しております。 テーマを事前に与えるのではなく、その場で話し合う形式のグループワークです。 10月21日(日) 松波めぐみ 特別講座 14:00-17:00 フェミニズム・ワークショップ 「障害の社会モデルとジェンダー~障害女性にとって社会的障壁とは~」 *個別エントリーはこちらから  http://femizemi.blogspot.com/2018/10/blog-post.html *こちらの回は一般公開となります。事前申込みも不要です。(上記エントリー参照) 11月13日(火) 朴金優綺  「だれもがいきいきと生きられる社会のために ~在日朝鮮人女性と複合差別~」 11月27日(火) 磯野真穂 「どんな身体になりたいですか?ー身体変工から考えるダイエット」 12月11日(火) 高柳聡子 「ソ連のフェミニズムからロシアのフェミニズムへ」 12月19日(水) 飯島裕子 「若年女性の生きづらさと働きづらさについて考える」 1月8日 (火)【予定】  瀬戸徐映里奈  「ひとりの『住民』がフィールドワーカーになるとき ー異なる立場の女性たちとの連帯を模索して」 1月27日 (日) 年度末パーティ ○場所は参加申込・振り込みを完了された方にメールでお伝えしております。 ○講師プロフィール: http://femizemi.blogspot.com/p/2018.html ○後期からの参加お申し込みは下記からどうぞ。 https://goo.gl/forms/ulzwk519NlmYVDD32 (2018年度の募集は終了しました。)

【2018年度】春期最終回(第6回) TA感想リレー(5)

記録的な猛暑が続きましたが、みなさま体調など崩されていませんでしょうか?ふぇみ・ゼミTA新参のHです。 ふぇみ・ゼミ第一期の最終回となる第6回目の講義は『「家事労働に賃金を」から「ベーシック・インカム」へ』というテーマで行われました。 ★堅田香緒里(かただ かおり) 担当日 7/22 sun 13:00 静岡県生まれ。ゆる・ふぇみカフェ運営委員、法政大学社会学部教員。女の暮らしとか貧困、社会保障について考えています。近年は、ベーシックインカムの夢と現に思いを馳せています。発酵が好きです。 講義テーマ:「家事労働に賃金を」から「ベーシックインカム」 資本主義は、女の身体・労働の徹底した「植民地化」を通して生き延びてきた。これに対抗し、それゆえ抑圧されもしてきたのが「魔女」である。本講座では、「家事労働に賃金を」という標語で資本主義に抵抗した70年代の魔女たちの要求を紐解き、これを現代のベーシックインカムの要求につなげて考えてみたい。 推薦図書 マリアローザ・ダラ・コスタ(1997)『家事労働に賃金を―フェミニズムの新たな展望』インパクト出版会 −−− あらゆるものが商品として現れる資本主義社会が存続する上で、労働力商品(労働者の身体)を再生産する「労働」はその構造において不可欠なものであるにもかかわらず、「愛」の名のもとにジェンダー化される形で女性に割り振られ、自然化され、不可視化される。 1960年代イタリアに発した「家事労働に賃金を」をスローガンとするロッタ・フェミニスタやアウトノミアの運動=思想は、家事労働も「労働」として正当に名指しそれに賃金を要求しながら、(講義では以下が強調されましたが、)同時に「労働の拒否」の戦略をも提示します。 堅田さんのお話で興味深かったのは、旧来こうした議論が「主婦の構築」というテーマから注目される傾向が強かったのに対し、むしろ構築されるのは主婦とそれ以外の女性とのあいだの「分断」であり、「家事労働に賃金を」は、そうした分断により維持される家父長制への批判として考えるのが適切だということを、鋭く指摘なさっていたことです。 この視点に立つと、同性愛、中絶、そして性労働を「愛の労働」の「拒否」と捉えていた当時の運動=思想の核心が

【2018年度】春期第5回ふぇみ・ゼミ TA感想リレー(4)

こんにちは、ふぇみ・ゼミTAのKです! 7/4(水)の講義の感想をシェアさせていただきます。 少し天候に不安がありましたが、今回もたくさん参加者の皆さんにお集まり頂きました! 今回の講義は、「太平洋を横断する『有色女性(women of color)』の連帯」 人種差別と性差別を同時に受けるとはどういうことなのだろうか?  のテーマのもと進みました。 今回の講義の中で、特に印象的だったのは前回のディスカッション講義で出た意見(戦時性暴力の事実をアート等へ向けることに対し、それが被害者を無理に"かわいそうな人"として形作っていないかという問題)を踏まえて、講師の河さんが答えた言葉 「声をあげた女性たち(サバイバー)は単なる被害者ではなく、エンパワメントの象徴であり、アクティビストである」という言葉でした。 前回の授業との繋がり、そして力強いメッセージを受け取ることのできた濃密な講義でした。 講義後の質疑応答でも、参加者からの質問がスムーズにでました。(前回のディスカッション形式の際、参加者が突如減ってしまって少々心配でしたが、今回再び参加者のみなさんの意見や感想が聞ける場ができて良かったです) 次回でふぇみ・ゼミ前期、最終回となります。普段と曜日・時間が変更になりますが、前期の集大成です。みなさんのご参加お待ちしております! ゼミ情報は、以下の通りです。 河庚希(は きょんひ) 明治大学大学院特任講師。サンフランシスコ湾岸地域を拠点とする在日コリアン団体「エクリプス・ライジング」共同設立者、「日本多文化救済基金」共同設立者、「一般社団法人 希望のたね基金(キボタネ)」運営委員。京都府生まれ。専門はエスニック・スタディーズ。研究テーマは日米の帝国主義とその交差性、共犯性、そして環太平洋の有色人種の運動。論文に“Cultural Politics of Transgressive Living: Socialism meets Neoliberalism in pro-North Korean Schools in Japan” Social Identities: Journal for the Study of Race, Nation and Culture . Vol. 24, 2 (

【2018年度】春期第4回ふぇみ・ゼミ TA感想リレー(3)

この度の豪雨による被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。 更新に少しだけ間が空いてしまいましたが、まずは6月27日に行われたゼミのTA感想です。 これで、前期担当のTAは一周リレーいたしました。↓↓ こんにちは。 ふぇみ・ゼミTAのRです。 関東は梅雨明け後の猛暑、関西地域では豪雨被害がとても心配されます。厳しい天候がつづきますがみなさまお元気にお過ごしでしょうか? 6/27におこなわれた梁・永山さんが担当のセミナーは、講義中心に進んできたこれまでとは変わりまして、参加者によるディスカッション中心の進行でした。まさにゼミという名にふさわしい回! これまで何度も顔を合わせていながらも、きょうみたいに膝を突きあわせて話し合うのはみんなほとんどはじめてだったはず。でもそんなものは微塵も感じさせない充実したグループワークとなり、運営委員一同ゼミ生のみなさんが頼もしい限りでした グループワークのテーマは、日本軍戦時性暴力問題(「慰安婦」問題)を手がかりにしつつ「私が被害者の声に出会ったとき、自分自身は何をするのか・するべきと考えるのか」でした。グループで話し合ったことを報告してもらったあとは、講師の梁・永山さん自らがこのテーマについて自身が考えるアンサーを述べてくれました。 この日は他にも、世の中へ向けて何かアクションを起こしたいと考えているふぇみ・ゼミ生たちへ、そのきっかけをつくるための映画上映会ノウハウの伝授もありました! ふぇみ・ゼミ運営委員たちが培ってきた豊富な経験で、ゼミ生たちの学びから実践へ向けた取組みもばっちりサポートしていきます。 ふぇみ・ゼミがみなさんにとってのコミュニティになってほしいという思いが少しでも伝われば嬉しく思います。 次回のご参加もお待ちしております。 それでは、今回のゼミ情報も以下に掲載いたします。 梁・永山聡子(やん・ながやま さとこ) 非常勤講師、アジア女性資料センター運営委員、ゆるふぇみカフェ運営委員、一般社団法人希望のたね基金(キボタネ)運営委員。東京生まれの在日朝鮮人3世。専門は社会学。植民地支配・被支配経験のフェミニズム、グローバルフェミニズムと社会運動に関心がある。共著に『社会学理論のプラクティス』くんぷる(2017)、「『慰安婦』問題と関わるこ

【2018年度】春期第3回ふぇみ・ゼミ TA感想リレー(2)

こんにちは。気温の変動が激しい日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 昨日、大阪府北部を中心に発生した地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 さて、先週 6 月 13 日は、ふぇみ・ゼミ第3回でした。 講師は、運営メンバーの飯野由里子さんです。 まずは、前回に続きまして TA感想 リレー。2回目の担当は TA の A です。 ↓↓ 運営メンバー内で「やればできる私たち」のワードが飛び交うほど、今までで一番スムーズに用意が済んだ第3回。 飯野さんご自身の、クィア / フェミニズム / ディスアビリティ領域との出会いに始まり、前回同様、大盛り上がりのふぇみ・ゼミでした! そもそも、産むよう期待されていることに抵抗し、産まない生きたかを選ぶ、と述べる女性たちと、「産まないはず」「育てられないはず」と産むことを期待されず否定されてきた女性たちの間には、決定的な違いがあります。 そのような違いへの気づきが、フェミニズムとディスアビリティが交差する瞬間でした。 また、障害女性のケアを担う側面は見過ごされがちで、障害者はケアを受け取る人だという「誤認」を多くの障害女性が日常的に経験しています。 これは、車椅子で幼い娘たちを連れていたキースさんが、「あなたたちはママの面倒をいつも見ているいい子かしら」と声掛けされた際に反論した、ハッとするようなエピソードからもよく伺えます。 私自身も、「自分もどこかで障害者を依存的な存在とみなす態度をとっていないか」常に自己内省を繰り返すことが大切で、またそうせざるを得ないのだと思いました。 誰もが常に誰かかからのケアを受け、ケアをしています。 その一方で、障害者を他者化せず、かつ障害者と非障害者の間に、障害者同士の間にも違いがあることを決して忘れてはいけません。 つまり、「共通性・普遍性を主張しつつ、差異に対して敏感であり続ける」ということが、今回のゼミで得たメッセージです。これに自分はどう向き合うのか、考えられさせます。 まさにふぇみ・ゼミがテーマに掲げる「インターセクショナリティ」に、重要な視点を学びました。 私は、充実した飯野さんのお話と質問の盛り上がり、それから提出期限が翌日に迫った未完のレポートに、胸のドキドキが治らないまま

【2018年度】春期第2回ふぇみ・ゼミ TA感想リレー(1)

こんにちは。週半ばの雨模様の本日、皆様いかがお過ごしでしょうか。 先週5月30日、第2回ふぇみ・ゼミが開催されました。講師はゲストの堀あきこさん。 ガイダンスでお渡しした資料の内容を、以下にもう一度掲載いたします。 堀あきこ(ほり あきこ) 担当日 5/30 wed 19:00 大学非常勤講師。マンガなどのポピュラー・カルチャーをジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズムから考えています。批判的な目を持つことと同時に、「これは好き!」という視線も大切にしたいと思っています。 講義テーマ:メディアの女性イメージ  SNSで次々と起こるネット炎上。「イヤだな」と思う表現は何が問題なのでしょう?エロ?女らしくしろって意識?フェミニズムで論じられてきた、ステレオタイプや性的客体化(性的モノ化)などの言葉から「イヤ」の中身を考えます。 推薦図書 堀あきこ(2009)『欲望のコード―マンガにみるセクシュアリティの男女差』臨川書店 そしてこの度、ふぇみ・ゼミTAリレーを始めることにしました。ふぇみ・ゼミには現在3名のTAがおります。探り探りではありますが、順次交代しながらゼミの様子をお伝えしていけたらな、と思います! というわけで、リレー初回(ゼミ第2回)の担当はTAのKです。↓↓

ゼミの年齢制限について

アジサイの季節になりました! そろそろ梅雨の気配が立ち込めてまいりました。 体調不良の方も多いようで、どうぞご自愛ください。 さて、ここのところ、年齢制限に引っかかるけれども、どうしてもふぇみ・ゼミ参加したいという、うれしいお問い合わせを多数いただいております。 この年齢制限については運営委員の間でも議論を重ね、様々な意見が出てまいりました。今も議論は続けております。 しかし、大変心苦しいのですが、若い世代の学びの場をつくるため、若い世代の発言のしやすさに配慮し、今年度は一律にお断りしています。   ジェンダーの知識はもちろん若い世代だけではなく役に立つものですが、とくに20代は学校でジェンダーに出会う機会がなければ、地域の男女共同参画センターなどにもあまり縁がなく、学びの場を得られないことが少なくありません。 また、いくつになっても迷いはもちろんあり、それだけに学びも意味があるものなのですが、どれほど道に迷っておられてもやはり20代から見れば人生の先輩であり、なかなか率直な意見交換はしにくいことがございます。 ふぇみ・ゼミでは、若い世代に学び、行動する自主的なネットワークづくりをしていってほしいと願っています。そのための場であるということを、第一の趣旨としてまいりたいと思っております。 ゼミの開催後1か月を迎え、参加者の方々と接する度に、こうした若い世代向けの場所を必要としている人たちがいるということも、運営委員一同実感しております。 さらに、人生経験をある程度積まれた方々は、ご自身で学びの場をつくっているケースも少なくなく、それが一番素晴らしいことです。是非、そうした手段もお考えいただければと思います。その際に、講師のご依頼等ございましたら、是非お問い合わせいただければ、ご相談させていただきます。   しかし、それでもやはり見たい! という人生の先輩方はぜひご寄付を! 5000円以上の寄付をいただけた場合、特典に2018年度ゼミ映像配信が付きます(期間限定URLで届きます)。 ※メールアドレスの登録が必要ですので、お振込みをいただいたのちfemizemi2017[a]gmail.comまで、お名前、寄付金額、登録メールアドレスをお知らせください。([a]を@に変えて送信) ・郵便振替口座 口座記号番号 00180-

寄付のお願い(チラシ)

「ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム・ゼミナール」 を応援くださっている皆様へ 日頃より私たちの活動に関心をお寄せくださり、ありがとうございます。 私たち「ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム・ゼミナール」(通称 「ふぇみ・ゼミ」)にご支援をいただきたいと思い、活動のご紹介です。 <ふぇみ・ゼミとは?> 2017年8月に主にジェンダー・フェミニズムを専門とする若手研究者が主体となってできた自主セミナールです。ゼミの対象者は、若い世代がのびのびと発言できる機会を確保するため、18歳から20代です。(ただし、ジェンダー・スタディーズ初学者に限り、30代の方にもご参加いただけます。) コンセプト・・・ (1)社会で生きる上での実践的な知識であるジェンダー・スタディーズを、学びの場としての活力を失いつつある大学の枠を超えて若い世代に伝えること。 (2)インターセクショナリティ(差別の交差性)をフェミニズムの中に取り入れた学びの場を作ること。 このようなコンセプトでふぇみ・ゼミは、若い世代を中心に学びの場を提供しているのですが、企画・運営には予想以上の経費がかかっています。私たちはやる気があるのですが、様々な経済状況の中、それを円滑に達成できるほど余力がありません。自分たちの力でやれる範囲を精一杯やりながら、 「知恵のある人は知恵を」「時間のある人は時間を」「お金のある人はお金を」 でみなさんと、このゼミを盛り上げていきたいと思います! <いただいた寄付金の使い道> (1)月に一回程度のゼミ開催(一部はきんとう基金から助成金を受けています) (2) ジェンダー・スタディーズの教科書を作成(インターセクショナリティを主軸においた) ・講師への謝礼 ・チューターやスタッフへの謝礼 ・チラシ作成・印刷費 ・その他教材費 ・運営に関わる諸経費など ここで行うゼミナールの内容をもとに、他の場所や他の講師でも使用できるような教科書の作成を目指しています。 ・研究会開催費 ・執筆者への謝礼 ・デザイン・編集費 ・出版経費など <寄付をいたただける方へ> 以下のリンクからご登録の上、お振込みください。 https://forms.gle/urudkwn

[お申し込みはお早めに!]ふぇみ・ゼミの本講座スタート

ガイダンスにはたくさんの方のご参加をありがとうございました。 リアル参加、オンライン参加合わせて60名以上のご参加をいただきました。 さて、5/11より、ふぇみ・ゼミの本講座スタートです!  ライブ配信は、回数券購入が現在ゆうちょ口座への振込・振替のみですのでお早めにお願いします。 (後からのお申込みでも録画をご覧になることはできますが、生参加ができません) また、現地参加の方も、会場はお申込みされた方のみにお知らせしております。どうぞよろしくお願いいたします。 ガイダンスに参加できなかった方は、下記に登録すると、ガイダンスの記録映像もお送りさせていただいております。 お申込みURLはこちら→  https://goo.gl/forms/ulzwk519NlmYVDD32 (受付終了しました。)

ふぇみゼミ参加者募集開始!

  大変お待たせ致しました、ふぇみゼミ2018「ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール」のチラシができました!   参加者登録もはじまっております。

寄付のお願い

ふぇみゼミでは運営のための寄付を募っています! 私たちの活動にご協力ください。 <いただいた寄付金の使い道> このようなコンセプトでふぇみ・ゼミは、若い世代を中心に学びの場を提供しているのですが、企画・運営には予想以上の経費がかかっています。私たちはやる気があるのですが、様々な経済状況の中、それを円滑に達成できるほど余力がありません。自分たちの力でやれる範囲を精一杯やりながら、 「知恵のある人は知恵を」「時間のある人は時間を」「お金のある人はお金を」 でみなさんと、このゼミを盛り上げていきたいと思います! (1)月に一回程度のゼミ開催(一部はきんとう基金から助成金を受けています) ・講師への謝礼 ・ティーチングアシスタントへ謝礼 ・チラシ作成・印刷費 ・その他教材費 ・運営に関わる諸経費など (2) ジェンダー・スタディーズの教科書を作成(インターセクショナリティを主軸においた) ここで行うゼミナールの内容をもとに、他の場所や他の講師でも使用できるような教科書の作成を目指しています。 ・ 研究会開催費 ・ 執筆者への謝礼 ・デザイン・編集費 ・出版経費など <寄付の方法> ・郵便振替口座 口座記号番号 00180-6-635357 口座名称(漢字) ふぇみ・ゼミ運営委員会 口座名称(カナ)フェ ミ ゼミ ウンエイイインカイ ・他行から振込 店名:〇一九 店番:019 貯金種目:当座預金 口座番号:0635357 口座名:ふぇみ・ゼミ運営委員会 <寄付をいたただい方へ> 1.寄付をし、メールアドレスをご登録いただいた方には半期に1度ご報告をお送りします。 2.さらに5000円以上ご寄付いただき、メールアドレスをご登録いただいた方には、ゼミの期間限定映像配信をご覧いただけます。 こちら より、ご登録をお願いいたします。

2018年度 ふぇみ・ゼミ開講のお知らせ

2018 年度 ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナールのご案内 ------------------------------------------------------------------------------- 大学生~ 20 代を対象に、「ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール」を開講いたします! -------------------------------------------------------------------------------

ふぇみ・ゼミイベントカレンダー