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【2020年度秋季ふぇみゼミ】 スタッフ感想リレー(6)

こんにちは!スタッフの S です。 先日 12 月 16 日(水)に、第 3 回目の秋期ふぇみ・ゼミが行われました。   今回は講師に神谷悠一(かみや・ゆういち)さんをお迎えし、「当事者団体の役割と意義 ―政策の実現過程から考えるー」というテーマでお話しいただきました。   神谷さんは、性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会( LGBT 法連合会)の事務局長を務めていらっしゃいます。また、一橋大学大学院社会学研究科客員准教授としてなど、様々な場面で活躍をされています。   神谷さんが活動されている LGBT 法連合会は、全国 77 の当事者団体・支援団体など様々な団体の連合体で、性的指向及び性自認等により困難を抱えている当事者に対する法整備のための全国連合会です。 2015 年に創設、 2020 年に一般社団法人化されました。役員は総会の決議によって選出された、地域・ジェンダー・セクシュアリティバランスの取れた多様な 5 人からなっています。   LGBT 法連合会は、法律を整備することを目的としていますが、法律をつくるためにはまず立法事実(何が困っているか、何が課題か)が必要です。そこで、相談機関などから声を集めて抽象化した「困難リスト」を作成し、行政や主要政党がこれを参考にしているといいます。   具体的に政策を実現するためには、国会議員との連携が必要で、超党派の「 LGBT に関する課題を考える議員連盟」と連携し、 SOGI 差別禁止法の制定を目指しているそうです。また、政策提言の方法の類型には、「ステークホルダー型」と「個人(有識者)型」がありますが、 LGBT 法連合会はステークホルダー型への適合を企図した連合組織体だといいます。国は1から施策を作ることには限界があり、専門家たちが集まって民主的に決めた意見を知りたいと考えています。また、法律は団体の声でつくるものであり、個人の意見で制定することは邪道であるという考えもあります。よって、「広範な声」を「整理」できる「専門性」が求められるのです。   マイノリティの声を集めて代表するというようなことや、議員と連携するということについて、私はあまり良い印象を持っていませんでした。しかし、今回のお話を聞いてイメージが

スタッフ募集(12/31〆切)

 【ふぇみ・ゼミ スタッフ募集要項】   ふぇみ・ゼミでは下記の通り、 1.UDトーク校正スタッフ 2.動画コンテンツ作成、配信スタッフ 3. 事務所勤務スタッフ のアルバイトを募集します。  希望される方は、 ①希望の職種 ②履歴書(書式自由) ③関連するソフトの使用経験 ④ふぇみ・ゼミへの参加経験の有無と、応募動機、簡単な自己紹介 を添えて、 femizemi2017@gmail.com までご連絡ください。   <募集締め切り> 2020年12月31日 書類審査を通過した方は、面接を行います。面接は1月8日の18:00以降で調整予定。 (会場:赤羽)面接の交通費は支給しません。 尚、面接については感染拡大の状況によって変更の可能性があります。 遠方にお住まいの方などは、zoomなどでの対応を検討します。ご相談ください。   ●UDトーク校正スタッフ アルバイト募集● <時給> 1200円 ※研修中も時給は発生しますが、時給は下がります。 <仕事内容> UDトークによる講演やイベントのリアルタイム字幕校正作業及び、それに伴う関連する事務作業、連絡業務など。 <応募条件> ・基本的に在宅業務ですので、どこに住んでいてもOKです。 ・校正に使うことのできるPC、スマホ、インターネット環境をお持ちの方。 ・ラインや、業務連絡ツールでレスポンスをきちんとできる方。 ・PCを日常的に使用しており、タイピングに問題がない方。 ・講演やイベントの開催時間は日本時間で平日夜18:30以降と土日が多くなります。この時間帯に仕事ができる方を優先採用します。 ・ふぇみ・ゼミに過去参加したことがある方優先採用します。 ・大学学部生歓迎。   ●動画・音声コンテンツ製作、配信スタッフ ● <時給> 1200円~(経験や技能がある方は考慮します。研修が必要な場合、研修期間の時給は下がります) <仕事内容> フェミニズムやインターセクショナリティに関するライブ配信、動画制作、ポッドキャスト制作とその補助、およびそれに伴う関連業務。 <使用ソフト> Adobe Premiere、iMovie、 DaVinci Resolve、GarageBand、Audacity、Photoshop、zoom、OBS studioなど。 <応募条件> ・ジェンダーやフェミニズム、インターセクショナリティに関心

【2020年度秋季ふぇみゼミ】 スタッフ感想リレー(5)

 こんにちは!スタッフのMです。 先日11月13日(金)に、第二回目の秋期ふぇみゼミが行われました! 講師としてお迎えしたのは、神戸薬科大学准教授の小門穂(こかど みのり)さんです。小門さんは、生命倫理学・医療倫理学・科学社会技術論を専門にご研究されており、今回のゼミではフランスの生殖医療をテーマにお話しいただきました。 フランスでは、生殖医療に関する議論は1986年から始まっており、また生殖医療を男女カップルに限定するということが早い段階で定められていたと言います。99年にPACS (Pacte Civil de Solidarité)法が可決されているものの、生命倫理法により独身者や同性カップルの利用は認められませんでした。 フランスでは「男女がいて子が生まれる」という生殖観が根強く残っており、そうした価値観が政策に反映されてきました。しかし現在少しずつ変容してきている段階であるといいます。 その事例として印象に残っているお話は代理出産に関することです。これまでは、外国で代理出産により生まれた子の、フランス国内での親子関係を認めてきませんでしたが、2016年、19年と欧州人権裁判所による判決を契機に、父子関係、及び依頼した女性との母子関係が認められるようになったそうです。 一方でトランスジェンダーカップルと生殖医療に関する事例では、今年の9月に、Mt F女性を「生物学的親」として記載するかどうかの裁判の判決が出て、記載は認められなかったという、まだまだ当事者の希望が通っていないという現実も知りました。 2021年を目標に改正が予定されている生命倫理法の争点は「女性カップルとシングル女性の生殖医療拡大」と、代理出産で生まれた子どもとの親子関係に関するものだそうです。 しかし、生殖医療を男女カップル以外に拡大することに対して、フランス国内では強い反発があるといいます。 日本でもメディアで取り上げられ記憶に新しい、黄色いベスト運動では“家族を守れ”というスローガンが掲げられ批判運動が起こりました。反対派団体では生殖医療を拡大することは「家族を壊すこと」という批判があるそうです。一連のお話を聞き、生殖医療に関する事柄は、生殖医療そのものが持つ複雑性と共に、医療を受ける当事者の中でも男女カップルか、そうでないかという立場での分断や意見の相違が発生するのだということを学びま

【2020年度ふぇみ・ゼミ】春期第4回 スタッフ感想リレー(4)

こんにちは!スタッフのSMです。 感想リレーの更新が遅くなり、申し訳ありません。 さて先日9月30日、NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク事務局長、カラカサン~移住女性のためのエンパワメントセンター共同代表である山岸素子さんをお招きし、移住女性の現状と、これまで山岸さんが行ってきた活動、そして活動から見える移住女性の現状とエンパワメントについてお話を伺いました。 山岸さんは約30年にわたって移住者、移住女性、そしてその子供たちへの支援を行ってきました。長い間の活動の中で、日本の移住労働者に対する態度は大きく変わったそうです。 1990年代は移住者や新しい文化を寛容に受け入れていたそうです。しかし現在排外主義が強まる一方だと山岸さんは指摘します。 1980年代、アジア地域で外国人労働者の女性化が進み、日本にも多くのアジア人女性が働きに来るようになります。その主な働き先は性産業でした。 また移住女性が増えた理由の一つに1980年代から1990年代にかけての国際結婚女性の急増があります。特に90年代になると正式な婚約関係がないまま日本人と移住女性が同居を始め、そうした状況のまま子どもが生まれ育つことで、オーバーステイのまま定住する女性が増加しました。 ほかにも日系人労働者の定住や技能実習生の増加により、日本には外国人労働者がますます増加していきますが、外国人労働者の間でも雇用形態、職域、賃金で男女格差が起こったそうです。 国際結婚、労働、技能実習制度…特に技能実習制度は近年話題になっていました。これから日本に渡ってくる外国人がますます増加するなかで(コロナもありどうなるかわかりませんが…)、周縁に追いやられる移住女性やその子どもたちも増えるのではないか、と危惧しています。 現在山岸さんは移住連に主軸をおいて活動をしているそうですが、以前はカラカサン~移住女性のためのエンパワメントセンターでも精力的に活動なさっていました。カラカサンでは移住女性とその子どものためのエンパワメントのための包括的支援を行っています。 山岸さんはカラカサンでの支援活動から、関係機関や民間支援団体、同国人ボランティアとの連携が特に重要だということ強調されていました。また移住女性のエンパワメントにはやはり本人の力が大事であり、支援者はその力を信じて寄り添わなくてはならないとおっしゃっており、支援

【2020年度ふぇみ・ゼミ】春期第3回 スタッフ感想リレー(3)

 こんにちは。スタッフのASです。報告が遅くなり申し訳ありませんが、7月8日に無所属で国立市議会議員6期目の上村和子さんを講師にお招きして、地域でジェンダー平等と差別禁止を実現するための道のりと課題について伺いました。 上村さんが21年にわたり議員としてやってきたことは、簡潔にいうと①「ソーシャルインクルージョン・人権行政」の浸透と②「当事者のことは当事者抜きに決めない」の徹底を通したインターセクショナリティの実践です。 「しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言」(2005)や「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例」(2019)など国立市の人権に関する施策は、全て被差別当事者の痛みから生まれました。 人々の痛みに向き合い、ダメな時は体を張ってでもダメと言って人々の「あたりまえに生きる権利」を取り戻していく営みを、上村さんは地道に続けてこられたのでした。 国立市のジェンダー条例にアウティングの禁止が盛り込まれているのも、一橋大学でアウティングによる自死が起きた、あの痛みを2度と繰り返さないという意志のためです。 一方で、条例を絵に描いた餅にしないために、推進や評価をする審議会も設けられています。ここには当然のこととして被差別部落出身者、朝鮮学校のオモニ、重度障害者らをはじめとする当事者が含まれ、安全やコミュニケーションへの配慮もなされています。 上村さんを前にして、この人はわたしたちのことを見てくれると思いました。心から信頼できると感じ、応援したいと思う政治家に出会ったのは初めてです。 とても勇気づけられたと同時に、地域だからこそ具体的に実現できることがあると気づかされ、市民として主体的に足元から変えていこうとする大切さを痛感しました。 権利の行使の仕方や、当事者の周りの人間の闘い方についてなど、質疑応答も大変充実していました。 「解放されたい」という思いで、43歳で議員になった上村さんがした「自分の中の穴は自分で埋める」という決断。そして、「あ、全て自分で埋めたわ」と思ったという瞬間。「悩んでる方がいたら、絶対来ますよ。埋まった時わかりますから。」という励ましに痺れました。 この回を含む春期のゼミ映像は今からでもお支払いいただければご覧いただけます。秋期のゼミ受講も受け付け中です。 詳しくはhttp://femizemi.blogspot.

トランス排除に反対するフェミニストの声明

トランス排除に反対するフェミニストの声明   2020 年 8 月 18 日、 NPO 法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク(以下、 WAN )のウェブサイトにトランス排除的なエッセイが掲載されたことに関連し、ふぇみ・ゼミ生を中心とした自主グループ「ふぇみ・ゼミ × トランスライツ勉強会(以下「勉強会」)から WAN に宛てて、 10 項目にわたる 公開質問状 が出されました。なお、「勉強会」はふぇみ・ゼミとは独立した自主グループですが、ふぇみ・ゼミは若者の活動を育てることを活動目的の一つとしており、今回も「勉強会」の活動を支援しています。  回答期限である 8 月 31 日、「 WAN 編集担当」より「 公開質問状への回答 」と題する文章が「勉強会」宛てに送付されました。しかしそれは、質問状中の大半の質問に答えていないばかりか、情報発信側に問われている責任をまったく理解していないと思われる、大変不誠実な内容でした。さらに、公開質問状が NPO 法人 WAN の「組織としての」回答を求めているにもかかわらず、現在に至るまで、理事会からは何らの応答もなく、差別や人の尊厳・人権といった課題に対し、 WAN が組織として対応できないことを露呈した形になっています。  近年、日本でも、フェイクニュースやヘイトスピーチの拡散に SNS 等のインターネットプラットフォームが大きな役割を果たしていることが、 社会問題として認識されています。 情報発信側には、正確で信頼のできるコンテンツを提供するとともに、特定の人々(とりわけ、社会的に脆弱な位置に置かれている人々)の存在・尊厳・人権を危険に晒すようなコンテンツを掲載しないこと(万が一、掲載された場合は時を移さず削除すること)が責務として強く求められる時代になっています。そうした中での今回の WAN の判断・対応は、 WAN がこの時代のインターネットプラットフォームを運営する主体としてふさわしくないという事実を明らかにしています。現在、多くの人たちが、自身が執筆した記事を WAN サイトから引き上げる活動(ボイコット)に参加しているのは、このためでもあります。私たちふぇみ・ゼミ運営委員は、 WAN のプラットフォームとしてのあり方を問い、トランス排除的なフェミニズムに反対するゼミ生の活動を強く支持します。同時に、今回素早く問題

ふぇみ・ゼミ主催【敗戦・解放から75年】問われ続ける戦争責任・植民地支配責任 国家の責任とはなにか?-敗戦・解放75年に思考すること-

 2020年は第二次世界大戦終結から75年を迎えます。日本にとっては敗戦、アジア太平洋地域にとっては解放75年となり、2020年は今まで以上に重要な年であることは言うまでもありません。  75年が経過した世界は、あの恐ろしく残忍な戦争、その戦争の下地となった植民地・占領のことを「忘却」したかのような状況です。  しかし、新型コロナウィルスが世界を席巻する中だからこそ、現在の問題との接合点をみつけながら、思考しなくてはなりません。  その根底に横たわるのは、いまだに達成されていない、戦争責任、植民地支配責任、占領地責任です。  本企画は、戦争責任、植民地支配責任、占領地責任等に関心の強い研究者・運動家などを呼び、ふぇみ・ゼミの視点からこの問題を捉え、「いま何をしなければならないのか」「いま何ができるのか」を考えます。全てオンライン配信での実施です。 --------- *スケジュール予定(全8回) 【第1回】8月31日(月) 19:00-21:00 テーマ:解放75年から思考するー植民地朝鮮とはどのような状況だったのだろうか? 講師:洪昌極(ほん・ちゃんぐっ)さん(歴史学研究会委員) 朝鮮近現代史、植民地期朝鮮における農業移民や干拓事業など、水利秩序を軸とした研究をすすめる。2020年4月に「朝鮮植民地化過程における水利施設の国有化と水利権 」を発表。 <内容>  日本による植民地支配は朝鮮に何をもたらしたのだろうか。政治・経済・文化あらゆる側面の収奪が浮き彫りになってきている。特に、社会構造を支える経済分野の打撃は解放後の国家のあり方にも影響してくる。 参考文献:中塚明『これだけは知っておきたい 日本と韓国・朝鮮の歴史』高文社、2002年 【第2回】9月15日(火) 19:00-21:00 テーマ:「近代日本の戦争障がい者」 講師:松田英里(まつだ・えり)さん(公益財団法人政治経済研究所研究員/早稲田大学本庄高等学院教諭) <内容> 「戦争の惨禍」や国家・社会の矛盾の象徴とされる一方、待遇改善の声をあげ、戦時は総力戦体制に組込まれた「癈兵」。日露から日中戦争までの軌跡と戦場・戦争体験の固有性を明らかにする。その上で、戦争責任とは何かを考えるきっかけにしたいと思う。 参考文献:松田英里「近代日本の戦傷病者と戦争体験 、 日本経済評論社 、2019 【第3回】9月25日

9/2ふぇみ・ゼミ共催「まんなかラボ緊急企画『今更聞けない?だけど聞きたい!オンライン運営相談会』

9/2にまんなかタイムスさんとふぇみ・ゼミの共催にて「まんなかラボ緊急企画『今更聞けない?だけど聞きたい!オンライン運営相談会』を実施します。 以下、まんなかタイムス古川さんからのご案内です。 あとから配信もあります。 ぜひ下のリンクよりお申し込みください。 https://s-ce.shigoto.bz/wordpress/?p=13363 ーーーーーーーーーーーーーーーーー まんなかタイムス発行人の古川です。 まんなかラボ緊急企画 今さら聞けない?だけど聞きたい!オンライン運営相談会 ~オンライン講座500回 ふぇみ・ゼミさんの知恵袋~ <さいたま市男女共同参画推進センター公募型共催> ご案内です。 2020年春先から、新型コロナの影響で「集まることがリスク」という環境が続いています。 特に、不特定多数の人を集める生涯学習や趣味、社会運動などの講演、セミナー、ワークショップなどは、オンライン主体に切り替える必要に迫られています。 リアルの場での学びあいやネットワークづくりに力点をおいてきた運営者としては、せつないものがあります。古川もそうでした。 それでも「学びを止めない」「場をなくさない」ために「新しい生活様式」にふみだすのですが、右も左もわからないことだらけ・・・そんなときにたいへん助けていただいたのが、これまで多くのオンライン企画を運営してこられた若い女性研究者のグループ、ふぇみ・ゼミさんです。 このたび、ふぇみ・ゼミさんとのコラボで「なんでもきいてみよう!」ができる相談会を行うことになりました。 どうぞふるってご参加ください。 講師 熱田敬子さん、梁・永山聡子さん(ふぇみ・ゼミ運営委員) 日時 9月2日 10時~11時30分 参加方法 Zoom(お支払が確認できた方に参加情報をお送りします) 参加費  1000円(peatixで集金) 定員  100名(あとから視聴ふくむ)(質問への回答はリアルタイム参加を優先)  ※参加者の方は、終了後1週間の間録画をご覧いただけます。 申込方法 専用フォームに必要事項を記入のうえ掲載方法に沿ってお支払ください(8月25日締切) お申込み https://onlineqa.peatix.com/ ご質問・ご相談はフォームで受け付けています。 ※質問の例(当てはまるものがあればそのまま記入してください) 「オンラインって

マイノリティと社会運動の現在(いま)

マイノリティと社会運動の現在(いま)  科研費研究グループ「マイノリティの社会運動と政策イシュー形成過程の領域横断比較研究」主催 マイノリティと社会運動の現在(いま)」 の事務局をふぇみ・ゼミが行っています。   こちらのページをご覧ください。 https://wasedaminority.blogspot.com/?m=1 *ふぇみ・ゼミ生は無料になります。

【第四回オンライン社会運動講座】受講者感想

「オンライン社会運動講座」第四回目7/11(土)の受講者の皆様の感想を一部紹介いたします。 次回(7/18)が最終回となりますが、まだお申込みを受け付けております。これまでの回のアーカイブもその回のチケットをお求めいただければ二週間ご覧いただけます。ぜひご検討ください。 詳しい講座情報は以下のリンクをご確認ください。 http://femizemi.blogspot.com/2020/05/blog-post_8.html ***************************************** ・アジアのオンライン社会運動の具体的を知り、日本の社会運動は遅れすぎていると感じました。たとえば香港の警察の位置情報を確認するツールでは、ファクトチェックや現場に赴いて確認する作業まで徹底されてる点に驚きました。社会運動に参加する人たちの層の厚さを感じました。 日本で社会運動のオンライン化が進まないのは、運動に参加する人の少なさや年齢層の偏りも影響していると感じました。ふぇみゼミで得た知識を実際に活かして、関心を持つ人を増やさねば、と思います。 ・世界の流れ、実例を具体的にお話いただいたことで、オンラインだからできる運動があるのだということを実感いたしました。また、オフラインとの違いどんな点に留意する必要があるのかもわかりやすかったです。加えて、世界で何が起きているのか、全然わかっていなかった自分を恥じています。デモに参加した方々がどんな工夫をし闘ったのか、自分でも学ぶきっかけにしたいと思います。 ・日本でも、団塊の世代まではスマホを持っています。使いこなせていない世代も巻き込んで、情報共有していくことが大事なのかなと思いました。 ・オンライン-オフラインのつなぎ方を超えて、これまで以上に密度の濃い講義でした。(…) 韓国のろうそくデモについても、いろいろな運動でつながりのある年上の世代の方から「韓国に学ぶべきだ!」と言われるのですが、オフラインの出来事(すごい人数の市民が毎週末にデモをする)以外の背景を不勉強にして知らなかったので、とても勉強になりました。(…) 国家権力と裸で対峙する場面での抵抗においてオンラインとオフラインの接続がすごく有用だということだと思います。日本社会もすでにそういう活動が必要な局面に入りつつあると思いながら、まだまだそこにたどり着くの

【第二・三回オンライン社会運動講座】受講者感想

「オンライン社会運動講座」第二回目6/20(土)と第三回目6/27(土)の受講者の皆様の感想を一部紹介いたします。 まだ次回以降の講座のお申込みも受け付けておりますので、よろしければご検討ください。これまでの回のアーカイブもその回のチケットをお求めいただければ二週間ご覧いただけます。 詳しい講座情報は以下のリンクをご確認ください。 http://femizemi.blogspot.com/2020/05/blog-post_8.html ***************************************** ・社内のオンライン化を進めており、広報担当者研修として、10名で参加させていただきました。大変有意義な研修となりました。ありがとうございました。 ・とても分かりやすい資料とご説明で理解しやすかったです。今後オンラインセミナーを開催する可能性があるため、参考にさせていただきたいと思いました。本日はありがとうございました。 ・オンラインイベントの注意点、進め方、使用する機材等とても参考になりました。講師のお話も聞き取りやすく、わかりやすかったです。 ・「人と人をつなぐ」という目的に向けて、オンライン、オフライン、その組み合わせでいろいろな可能性があることがわかりました。少しづつ実践していきたいと思います。2回目もありがとうございました。 ・完璧を目指しすぎないで、やってみること。困ったときの調べ方をわかっていること。このふたつは、まず心にとめたいです。そして、実際に参加者からのQ&Aの様子も、今後の開催を前に、リアルに参考になりました。ありがとうございました! ・オンラインセミナーを念頭に講義を聞かせていただきました。 改めて、オンラインで行う際の費用面やリスクヘッジなど、お話を聞きながら、整理ができました。 これからは、自分たちで主催するとなった場合、どのようにできるか、この講座を基に検討していきたいと思います。 **************************************** ・今回も興味深いお話をありがとうございました! オンラインツールやクラウドサービスについては仕事でも使うので知っているものばかりでしたが、類似サービスの比較などについては知らなかったので、解説いただいて面白かったです。 *********************

【2020年度ふぇみ・ゼミ】春期第2回 スタッフ感想リレー(2)

こんにちは。 ふぇみ・ゼミスタッフのAです。 梅雨入りして雨の日が多くなりましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。 さて先日、嶽本新奈さんを講師にお迎えして第2回目のふぇみ・ゼミが行われました。 テーマは「近代史の中の女性と越境ーー『からゆきさん』を事例として」です。 ゼミでは、「からゆきさん」になるまでの複層的な権力関係を多様な視点で見ていきました。そうすることで、それらがどう現代につながっているのか考えるきっかけになりました。 1970年代に山崎朋子の『サンダカン八番娼館』や森崎和江の『からゆきさん』が出版され、外国で性売買に従事する女性の総称として「からゆきさん」という言葉が広く知られるようになりました。 講義の中では「からゆきさん」になるまでの経験について、社会的背景を読み解くためにいくつかの視点が提示されました。 その中で印象に残ったことは、1896年に移民保護法が施行され、売春をする者や売春業者の海外渡航が禁じられたにも関わらず、中国と朝鮮については日本人街や植民地への公娼制度輸出のために適応除外されていたことです。 これは、日本人男性の移動や定住のためには女性による性的慰安が必要との認識からでした。 のちの「慰安婦」制度とのつながりを考えずにはいられません。 人々の困窮、制度、法律、差別意識などの複層的な権力のなかで、ジェンダー、階級、エスニシティ、植民地主義が絡み合っていたことを知り、講義で学んだことが過去の出来事ではなく現代にある問題と連続していることを強く感じました。 質疑応答の時間も、女性のダブルスタンダードのことや、植民地主義の連続性についてなど活発な議論が交わされ、とても充実した時間でした。 引き続き、考えていきたいです。 ーーーーーーーーーーーー 日時:2020年6月17日(水)19:00〜21:00 講師:嶽本新奈(たけもとにいな)さん 埼玉生まれの天草育ち。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。専門は日本近代史、ジェンダー史、移民史研究。明治学院大学国際平和研究所助手。首都圏の大学で非常勤も。授業では人権やジェンダーなどを教えています。 テーマ:「近代史の中の女性と越境ーー『からゆきさん』を事例として」 明治以降に海外へ渡り、渡航先で売春をしていた「からゆきさん」と呼ばれる女性たちがいました。歴史教育の中で取り上げられること

【第一回オンライン社会運動講座6/13(土)】受講者感想

6/13(土)に行われた第一回目の「オンライン社会運動講座」の受講者の皆様の感想を一部紹介いたします。 まだ次回以降の講座のお申込みも受け付けておりますので、よろしければご検討ください。第一回目のアーカイブも第一回目のチケットをお求めいただければ6/27(土)中までならご覧いただけます。 詳しい講座情報は以下のリンクをご確認ください。 http://femizemi.blogspot.com/2020/05/blog-post_8.html ***************************************** ・熱田さんの講義がとてもわかりやすく、「オンラインで活動する意味」について考える機会になりました。実際にオンラインでイベントや講座を開催するときの実際的な留意点についてのお話もとても参考になります。次回以降も楽しみにしています。今回、仕事でリアルタイムでの参加が出来なかったのですが、6/20はリアルタイムで受講できるので、時間を共有しながら学びたいと思います。 ・まとまった話で、第1回目としてはわかりやすく良かったと思います。一つのツールに依存しないこと、オンラインの方がより準備に手間暇がかかることは、もっと認識が広まった方がいいですね。実際、教員の知り合いは皆、四苦八苦しながら授業の準備に膨大な時間をかけていると聞いています。 ・4月の聡子の部屋をたまたまネットで見つけて参加した後こちらのことを知り申し込みました。実は娘がまだ11ヶ月なので週末の午前中参加はかなりハードルが高く、こちらの講義どれもオンタイムで見れる可能性低いのでかなり参加に躊躇いましたが、アーカイブされることを知り申し込みました。結局見られる時間が夜遅くになってしまいますがとても楽しみです。 ・私は70歳。70~75才の団塊の世代は、人数的にも、ベトナム戦争や70年大学民主化運動を経験するなど、全体として、反権力の人が多いようです。しかし、ネット環境という点では、ほぼPC・スマホは持っていますが、メールはするものの、ツイッター・FBまではやらない人が多いです。ですので、地域での情報共有や活動交流となると、メールMLが最も幅広いツールになっています。そのなかでは、2月以来、ZOOM会議に参加する人が出始めていることはありがたい現象です。が、韓国での同世代の状況を聞くと、すごく「遅

【2020年度ふぇみ・ゼミ】春期第1回 スタッフ感想リレー(1)

こんにちは、「ふぇみ・ゼミ」スタッフの K です。先日、 2020 年度春学期の初回のゼミが行われました! 新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、春学期のゼミは ZOOM での実施となりましたが、遠方にお住まいだったり、オフラインだと時間的制約がより大きかったりと、普段だったら難しいものの今回のオンラインという形態だからこそ参加できたというゼミ生も多くいらっしゃって、実は今期はいつもより人数が多いです。この媒体だからこそのチャット機能を使ってのリアルタイムでの質問など、インタラクティブなゼミが行えたと思います。今後も楽しみです。 さて、今回の講師はメディア文化論、カルチュラル・スタディーズがご専門の田中東子さんです。 5 月 20 日(水)に「広告のなかのジェンダー表現を問い直す」をテーマにお話いただきました。 まず、問題の所在を明らかにした後、炎上したいくつかの CM を見ながらその問題点をメモするというワークを行いました。今までは直感的に「嫌だな」と感じながらも具体的に何が問題なのかを言語化するのを怠ってきたのですが、このワークを通して改めて向き合うことで何が問題なのかがはっきりして、すっきりしました。 その中でも、女性を応援するつもりだったのに炎上してしまった広告というものがありました。つまり、制作者の意図とオーディエンスの解釈がずれているということになりますが、意図が伝わらないのは受け手側の問題ではないそうです。というのも、表象には複数の意味があり、受け手は積極的に意味を読み込み、各々の文脈に基づいて解釈するものだというのです。これを「アクティブ・オーディエンス論」というそうですが、それに則って考えると、送り手の「想い」や「意図」は伝わらないことも大いにありうるという前提でメッセージを発する必要があるのだといいます。 また、鹿児島県志布志市ふるさと納税の PR 動画「少女 U 」( 2016 )は「明らかにアウト」な広告の例として出されました。「スクール水着」の「少女」などポルノグラフィを連想させるその表現には、確かにおぞましいものを感じさせられます。制作側は「女性を差別する意図はなかった」「炎上目的ではない」と言ったようですが、だとしたらそこには「無意識」や「無知」による性差別があると言わざるを得ないでしょう。

【4/24無料公開ガイダンス】ゼミ受講生からの発信

4 月 24 日に実施しましたふぇみ・ゼミ無料公開ガイダンスにて、昨年度から受講してくださっているゼミ生2名(葉山さん、佐々木さん)がご自身の感想や経験についてお話ししてくださいました。 以下、発言を改めて紹介します。 実際にお話しされている動画を見たい場合はこちら http://femizemi.blogspot.com/2020/05/2020424.html?m=1 からご覧いただけます。 ◎葉山さん こんにちは。 昨年度からふぇみ・ゼミを受講している葉山と申します。 私からは受講生の感想として、 ・ふぇみ・ゼミの授業を受けてどうだったかということ ・ふぇみ・ゼミのメンバーで行ってきた運動に参加しての感想 の2つをお話しさせていただきます。学問と運動の両方を相互に連関させているのが、ふぇみ・ゼミの魅力であり、強みだと感じているので、そこをお伝えできればと思います! 最初に、ふぇみ・ゼミを受講しての感想です。これに関してまず言いたいのは、授業を通して色々な属性の人たち、色々な問題と出会えたということ、またそれによってインターセクショナリティ(差別の複合性)について学べたということです。 やはり、自分の角度から見えにくい問題は誰にでもあります。それどころか、時には見えていないことにすら気づけなかったりもすると思います。私は、そういった部分に対する想像力をふぇみ・ゼミの授業から培うことができました。もちろん、今でも知らないこと・見えていないことはたくさんあるのですが、何か指摘された時に立ち止まって考えられるようになったと思います。また、色々な問題について考える時にもインターセクショナリティという視点はなくてはならないものなので、身に付けられて非常によかったです。自分は問題の軸によってマイノリティにもマジョリティにもなると学んだことで、自分の立場性を問いながら問題に関わっていくことができるようになりました。 その他にありがたかったのは、運動のサポートをしてもらえることや、他のイベントのアナウンスをしてもらえることでした。 次に、ゼミ内の活動に参加してみての感想に移ります。これに関しては「あいトリ≪平和の碑≫撤去に反対する有志グループ(以下、あいトリ有志グループ)」と「ふぇ

【オンライン社会運動講座:新型コロナウィルスがもたらした変革】申し込み受付開始します!

【オンライン社会運動講座:新型コロナウィルスがもたらした変革】 ☆ご好評いただいた「オンライン方法論講座【大学編】」に続き、 【運動編】 の開催です! <概要>   2020 年、新型コロナウイルス感染拡大予防のために、人が多く集まることができなくなっています。一番影響を受けているのが、集会や街頭行動を主たる方法としてきた、市民活動・社会運動です。また、これまでも、既存の集会の場には決まった顔ぶれしか集まらなくなっているという悩みをよく聞きます。では、活動・運動は終わってしまうのでしょうか?  ふぇみ・ゼミでは、 2017 年の開講以来オフラインとオンラインを組み合わせ、リアルな学びの場・集会・活動と遠い場所にいたり外出が難しい人たちをつないできました。  昨年度はのべ500人以上の20代、30代がふぇみゼミに参加し、そのうち1 /3 あまりが SNS 等を通してふぇみ・ゼミに参加しています。これまで社会運動にはつながりのない人たちでした。  オンラインは分からない、 SNS は怖いという方も多くいらっしゃいます。では何のために私たちはオンラインで社会運動をしなければならないのでしょうか。誰かにとっては集まりやすいと思われていたこれまでの集会の場で、そこから排除されていた人たちはいなかったのでしょうか。  ツールを使うためには思想と目的が必要です。単なるマニュアルではなく、「できること」「楽しさ」「特徴」「利点」がわかれば、人と人をつなぐためのツールとしてオンラインシステムを使うことができます。  社会はすでにオンラインでの活動がリアルな集りと同等かそれ以上の影響力を持つ流れに、シフトしています。この流れはコロナ終息後も変わることはありません。新しい方法を身につけなければ、素晴らしい主張も伝えることはできません。  市民活動・社会運動をする方向けに、ふぇみ・ゼミが培ってきた実践や、運営・ツール使用のノウハウなどを共有する講座です。 <チケット> ◆正規労働者(目安年収 300 万以上)   5000 円/回、【 5 回券】 20000 円 ◆ふぇみ・ゼミ寄付者&非正規労働者等(目安年収 300 万円未満)&学生     2500 円/回、【 5 回券】 10000 円 ◆ふぇ

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