【オンライン社会運動講座:新型コロナウィルスがもたらした変革】
☆ご好評いただいた「オンライン方法論講座【大学編】」に続き、【運動編】の開催です!
<概要>
2020年、新型コロナウイルス感染拡大予防のために、人が多く集まることができなくなっています。一番影響を受けているのが、集会や街頭行動を主たる方法としてきた、市民活動・社会運動です。また、これまでも、既存の集会の場には決まった顔ぶれしか集まらなくなっているという悩みをよく聞きます。では、活動・運動は終わってしまうのでしょうか?
ふぇみ・ゼミでは、2017年の開講以来オフラインとオンラインを組み合わせ、リアルな学びの場・集会・活動と遠い場所にいたり外出が難しい人たちをつないできました。
昨年度はのべ500人以上の20代、30代がふぇみゼミに参加し、そのうち1/3あまりがSNS等を通してふぇみ・ゼミに参加しています。これまで社会運動にはつながりのない人たちでした。
オンラインは分からない、SNSは怖いという方も多くいらっしゃいます。では何のために私たちはオンラインで社会運動をしなければならないのでしょうか。誰かにとっては集まりやすいと思われていたこれまでの集会の場で、そこから排除されていた人たちはいなかったのでしょうか。
ツールを使うためには思想と目的が必要です。単なるマニュアルではなく、「できること」「楽しさ」「特徴」「利点」がわかれば、人と人をつなぐためのツールとしてオンラインシステムを使うことができます。
社会はすでにオンラインでの活動がリアルな集りと同等かそれ以上の影響力を持つ流れに、シフトしています。この流れはコロナ終息後も変わることはありません。新しい方法を身につけなければ、素晴らしい主張も伝えることはできません。
市民活動・社会運動をする方向けに、ふぇみ・ゼミが培ってきた実践や、運営・ツール使用のノウハウなどを共有する講座です。
<チケット>
◆正規労働者(目安年収300万以上)
5000円/回、【5回券】 20000円
◆ふぇみ・ゼミ寄付者&非正規労働者等(目安年収300万円未満)&学生
2500円/回、【5回券】 10000円
◆ふぇみ・ゼミ生
1500円/回、【5回券】5000円
※頂いた連絡先に、ZOOMのミーティングIDとパスワードをお送りします。
※リアルタイムでの参加が難しい方は、後から配信をご利用いただけます!
料金はリアルタイムと変わりませんので、該当のチケットをご購入ください。
講義映像の準備ができ次第、順次登録いただいたメールアドレスに映像リンクをお送りいたします。配信後は一定期間(2週間)の視聴が可能となります。
<スケジュール>
1.(6月13日)オンラインで運動すること(主担当 熱田、他)
1.(6月13日)オンラインで運動すること(主担当 熱田、他)
・オンラインの意味:リアルタイムとオンデマンドのそれぞれの特性
・オンラインの種類:どんなオンラインのタイプ?
事例紹介
・どんなプラットフォームがあるか
・いま社会がどう変わりつつあるか:オンライン産業革命
2.(6月20日)オンラインとオフラインのつなぎ方(主担当 熱田、あすか)
・参加者への合理的配慮:画面の向こうの「人」に届けるために
・配信の機材
・配信プラットフォーム(You Tube, インスタ、 ツィキャス、Facebookライブ)
・配信単独ではなく、他から観客を引っ張ってくる入り口が必要
・配信のやり方
・配信の管理
・UDトーク
事例)Twitterデモ(可視化の方法)
3.(6月27日)受付システムのオンライン化(主担当 聡子、あすか)
・オンライン化のコストと参加者による負担の意味
(持ち出しは美徳ではない、現在の若い世代はお金も時間もない)
・参加費・資料代の取り方(システム、フローの説明)
事例)Peatix
事例)Paypal(個人のビジネスアカウントを使う)→個人が受付業務の委託を受ける
事例)ストアカ(紹介のみ)
事例)Note(投げ銭システム)
他紹介
・資料の配布の仕方
・広報の仕方:だれに届けたいか
各種SNSの効果的な使い方
カードニュース
4(7月11日)応用編:ふぇみ・ゼミのやってきたことと世界の流れ
・ふぇみ・ゼミのやってきたこと
事例)ZOOMでのふぇみ・ゼミ
事例)オンラインフェミニズムウェーブ
事例)オンライン上映会
・世界の流れ
事例)香港デモでのSNSの活用→リーダー無き運動
(新しいツールを使うためには考え方を新しくしないといけない)
事例)ワークショップ
事例)キャンペーン
事例)アートイベント&上演
5(7月18日)応用編:荒らし対策(主担当 熱田)
・ネトウヨの攻撃か不特定多数の愉快犯か
・情報公開の範囲と告知
(主催者、ゲスト、観客にそれぞれどこまでの公開なのかをどのように告知するか)
・コメント欄や評価の扱い(最初にゴミをポイ捨てするのはやりにくい)
・Twitterは議論できない
・Zoom Bombing対策
正しい情報の発信
事例)サイトをつくること→Fight for Justiceなど
事例)「Wikipedia編集ワークショップ」(中国の若手フェミニストたち)
事例)懶人包(漫画や図解を用いて一目で分かりやすくしたネット啓発)
<主な講師紹介>*ゲスト講師も予定
講師 熱田敬子
ふぇみ・ゼミ運営委員、社会学、ジェンダー論の研究者、中国語通訳翻訳。東アジアの中華圏におけるフェミニズムに詳しい。ゆる・ふぇみカフェ、ふぇみ・ゼミなどの創設以来の運営メンバー。
学生時代から社会運動に取り組み、NPOにてWebビデオニュース班立ちあげ、運営チーフを務めた経験がある。さいたま市男女共同参画センター女性カレッジ講師(2012~)、静岡市女性会館2014年度講座「1分間で伝える私たちの活動~2日でつくる簡単CM~」講師他、社会教育にも関わる。
ふぇみ・ゼミでは、他の運営委員とともに団体の方針策定、運営に関わるほか、配信体制の構築・運営を担当している。
講師 梁・永山聡子
ふぇみ・ゼミ運営委員、社会学者。NPO法人アジア女性資料センター理事、在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会委員、東京朝鮮人強制連行真相調査団事務局、希望のたね基金運営委員。大学院時代に立ち上げた脱原発を目指し活動する一橋大学公認サークル「エスラボ」ではオンラインを駆使した活動を展開。また、複数の社会運動団体の事務局を経験。兼ねてより、オンラインとオフラインの融合を図りながら、新しい運動のあり方、特にオンラインでの運営を模索してきた。ふぇみ・ゼミではスタッフ教育、オンライン運営管理を担当している。
講師 あすか
ふぇみ・ゼミTA/スタッフ3年目の学生、会計担当。大学では社会学を専攻し、ジェンダー論、クィア・スタディーズを学習中。手話の勉強を機に、障がい学生支援室での聴覚障害学生の情報保障ボランティアや手話ニュース制作補助のアルバイトをしている。学生団体「シャベル」では、「性的同意」概念を広め学内の性暴力をなくすべく活動中。
<ふぇみ・ゼミについて>
ブログ:http://femizemi.blogspot.com/
Facebook:@femiseminar
Twitter @femizemi