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【2018年度】春期第4回ふぇみ・ゼミ TA感想リレー(3)


この度の豪雨による被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。


更新に少しだけ間が空いてしまいましたが、まずは6月27日に行われたゼミのTA感想です。
これで、前期担当のTAは一周リレーいたしました。↓↓


こんにちは。
ふぇみ・ゼミTAのRです。
関東は梅雨明け後の猛暑、関西地域では豪雨被害がとても心配されます。厳しい天候がつづきますがみなさまお元気にお過ごしでしょうか?

6/27におこなわれた梁・永山さんが担当のセミナーは、講義中心に進んできたこれまでとは変わりまして、参加者によるディスカッション中心の進行でした。まさにゼミという名にふさわしい回!

これまで何度も顔を合わせていながらも、きょうみたいに膝を突きあわせて話し合うのはみんなほとんどはじめてだったはず。でもそんなものは微塵も感じさせない充実したグループワークとなり、運営委員一同ゼミ生のみなさんが頼もしい限りでした

グループワークのテーマは、日本軍戦時性暴力問題(「慰安婦」問題)を手がかりにしつつ「私が被害者の声に出会ったとき、自分自身は何をするのか・するべきと考えるのか」でした。グループで話し合ったことを報告してもらったあとは、講師の梁・永山さん自らがこのテーマについて自身が考えるアンサーを述べてくれました。

この日は他にも、世の中へ向けて何かアクションを起こしたいと考えているふぇみ・ゼミ生たちへ、そのきっかけをつくるための映画上映会ノウハウの伝授もありました!
ふぇみ・ゼミ運営委員たちが培ってきた豊富な経験で、ゼミ生たちの学びから実践へ向けた取組みもばっちりサポートしていきます。

ふぇみ・ゼミがみなさんにとってのコミュニティになってほしいという思いが少しでも伝われば嬉しく思います。

次回のご参加もお待ちしております。


それでは、今回のゼミ情報も以下に掲載いたします。


梁・永山聡子(やん・ながやま さとこ)


非常勤講師、アジア女性資料センター運営委員、ゆるふぇみカフェ運営委員、一般社団法人希望のたね基金(キボタネ)運営委員。東京生まれの在日朝鮮人3世。専門は社会学。植民地支配・被支配経験のフェミニズム、グローバルフェミニズムと社会運動に関心がある。共著に『社会学理論のプラクティス』くんぷる(2017)、「『慰安婦』問題と関わることーできることを見つける旅」『戦争責任研究』(2017)など。


講義テーマ:
被害者の「声」が世界を変えたー日本軍戦時性暴力被害支援と女性運動の成果と課題

性暴力の被害を語ることが今以上に「タブー」だった1990年代、それまで”公然の秘密”であった日本軍戦時性暴力(「慰安婦」「性奴隷」)被害実態を語る女性たちが勇気を持って登場した。その「声」はジェンダー・フェミニズムをパラダイムシフトさせた。本講義ではそれと向き合ってきた女性運動の成果と課題を学び、私たちの問題として考えたい。


参考文献
神戸女学院大学 石川康宏ゼミナール(2006)『「慰安婦」と出会った女子大生たち』新日本出版 https://www.honyaclub.com/shop/g/g12196511/

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