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【2018年度】秋期第4回 TA感想リレー(9)


こんにちは!
ふぇみゼミTAのTです。近頃のわたしは寒暖差に振り回される日々を送っています。皆様も風邪やインフルエンザには充分お気をつけください。

先日11月27日(火)に、秋期第4回として磯野真穂さんのセミナーが開催されました。講義のテーマは「どんな身体になりたいですか?―身体変工から考えるダイエット―」です。

磯野さんの著書の「食べ物と他者はよく似ている。なぜならそれらはふたつとも、人間にとって怖いからである」という一節に始まり、「承認欲求はダメなのか?」「自分探しが無限比較に陥りやすい理由」など、〈わたし〉を定義する他者の存在についてお話をしていただきました。
続く「思春期と身体」というトピックでは、磯野さんが企画者されている「からだのシューレ」というワークショップで行われたアンケート結果をもとに、(主に女性が)ダイエットをしようと思った年齢と理由について知りました。思春期の少女たちが他者の目を気にしてダイエットを始める、というお話に、数年前のわたしも同じことを思っていたな、と懐かしい気持ちになりました。
そして最後は「個人主義的人間観」についてお話をしていただき、他者に定義される「個人」、その境界としての「身体」の重要性や、他者との競争から抜け出すための考え方のお話で締めくくっていただきました。

〈わたし〉とは、〈自分らしさ〉とは何か考えさせられ、また、「あなたは誰からどんなふうに呼び掛けられたいですか?」という問いかけが非常に印象的なセミナーでした。


次回のふぇみゼミは12月11日(火)です。高柳聡子さんにお越しいただき、「ソ連のフェミニズムからロシアのフェミニズムへ」というテーマでご講義いただきます!ぜひご参加ください。

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