スキップしてメイン コンテンツに移動

【2018年度】春期第3回ふぇみ・ゼミ TA感想リレー(2)


こんにちは。気温の変動が激しい日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨日、大阪府北部を中心に発生した地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


さて、先週613日は、ふぇみ・ゼミ第3回でした。
講師は、運営メンバーの飯野由里子さんです。

まずは、前回に続きましてTA感想リレー。2回目の担当はTAAです。↓↓


運営メンバー内で「やればできる私たち」のワードが飛び交うほど、今までで一番スムーズに用意が済んだ第3回。
飯野さんご自身の、クィア/フェミニズム/ディスアビリティ領域との出会いに始まり、前回同様、大盛り上がりのふぇみ・ゼミでした!

そもそも、産むよう期待されていることに抵抗し、産まない生きたかを選ぶ、と述べる女性たちと、「産まないはず」「育てられないはず」と産むことを期待されず否定されてきた女性たちの間には、決定的な違いがあります。
そのような違いへの気づきが、フェミニズムとディスアビリティが交差する瞬間でした。

また、障害女性のケアを担う側面は見過ごされがちで、障害者はケアを受け取る人だという「誤認」を多くの障害女性が日常的に経験しています。
これは、車椅子で幼い娘たちを連れていたキースさんが、「あなたたちはママの面倒をいつも見ているいい子かしら」と声掛けされた際に反論した、ハッとするようなエピソードからもよく伺えます。

私自身も、「自分もどこかで障害者を依存的な存在とみなす態度をとっていないか」常に自己内省を繰り返すことが大切で、またそうせざるを得ないのだと思いました。

誰もが常に誰かかからのケアを受け、ケアをしています。
その一方で、障害者を他者化せず、かつ障害者と非障害者の間に、障害者同士の間にも違いがあることを決して忘れてはいけません。

つまり、「共通性・普遍性を主張しつつ、差異に対して敏感であり続ける」ということが、今回のゼミで得たメッセージです。これに自分はどう向き合うのか、考えられさせます。
まさにふぇみ・ゼミがテーマに掲げる「インターセクショナリティ」に、重要な視点を学びました。

私は、充実した飯野さんのお話と質問の盛り上がり、それから提出期限が翌日に迫った未完のレポートに、胸のドキドキが治らないまま帰路を辿りました。
これからも参加者の皆さんと一緒に、より豊かなコミュニティを創り上げていきたいです。


今回のゼミ情報は、以下の通りです。

飯野由里子 (いいの ゆりこ)

研究センター勤務。多様性と社会正義に関する教育コンテンツの開発・実施に従事する傍ら、フェミニズム理論、障害理論、クィア理論を行ったり来たり、くっつけたり混ぜ合わせたりする研究をしています。

講義テーマ:フェミニスト・ディスアビリティ研究とは何か?

「障害のある女性は、障害のない女性(や障害のある男性)とは異なる経験をし、異なる視点から社会を見ている」。こうした気づきから始まったフェミニスト・ディスアビリティ研究が提起している課題について考えます。

参考文献
瀬山紀子「声を生み出すこと––女性障害者運動の軌跡」石川准・長瀬修編(2001)
『障害学への招待』明石書店pp. 145-173



それでは、次回のご参加もお待ちしております!
過去のゼミを映像で見たい方、何か理解や発言にサポートが必要な方は、ふぇみ・ゼミのメールアドレス(femizemi2017[a]gmail.com     ※[a]を@に変えて送信)までご連絡ください。

このブログの人気の投稿

トランス排除に反対するフェミニストの声明

トランス排除に反対するフェミニストの声明   2020 年 8 月 18 日、 NPO 法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク(以下、 WAN )のウェブサイトにトランス排除的なエッセイが掲載されたことに関連し、ふぇみ・ゼミ生を中心とした自主グループ「ふぇみ・ゼミ × トランスライツ勉強会(以下「勉強会」)から WAN に宛てて、 10 項目にわたる 公開質問状 が出されました。なお、「勉強会」はふぇみ・ゼミとは独立した自主グループですが、ふぇみ・ゼミは若者の活動を育てることを活動目的の一つとしており、今回も「勉強会」の活動を支援しています。  回答期限である 8 月 31 日、「 WAN 編集担当」より「 公開質問状への回答 」と題する文章が「勉強会」宛てに送付されました。しかしそれは、質問状中の大半の質問に答えていないばかりか、情報発信側に問われている責任をまったく理解していないと思われる、大変不誠実な内容でした。さらに、公開質問状が NPO 法人 WAN の「組織としての」回答を求めているにもかかわらず、現在に至るまで、理事会からは何らの応答もなく、差別や人の尊厳・人権といった課題に対し、 WAN が組織として対応できないことを露呈した形になっています。  近年、日本でも、フェイクニュースやヘイトスピーチの拡散に SNS 等のインターネットプラットフォームが大きな役割を果たしていることが、 社会問題として認識されています。 情報発信側には、正確で信頼のできるコンテンツを提供するとともに、特定の人々(とりわけ、社会的に脆弱な位置に置かれている人々)の存在・尊厳・人権を危険に晒すようなコンテンツを掲載しないこと(万が一、掲載された場合は時を移さず削除すること)が責務として強く求められる時代になっています。そうした中での今回の WAN の判断・対応は、 WAN がこの時代のインターネットプラットフォームを運営する主体としてふさわしくないという事実を明らかにしています。現在、多くの人たちが、自身が執筆した記事を WAN サイトから引き上げる活動(ボイコット)に参加しているのは、このためでもあります。私たちふぇみ・ゼミ運営委員は、 WAN のプラットフォームとしてのあり方を問い、トランス排除的なフェミニズムに反対するゼミ生の活動を強く支持します。同時に、今回素早く問題...

【ふぇみ・ゼミ特別公開講座「3つの場所のフェミニズム」vol.0】 北京LGBTセンター事務局長辛穎さん「1995世界女性会議の後 中国LGBT運動は野火のように拡がった」のお知らせ

ふぇみ・ゼミ企画 特別連続講座「3つの場所のフェミニズム」vol.0 北京LGBTセンター事務局長・辛穎(Xin Ying)さん講演会 講演タイトル「1995世界女性会議後、中国LGBT運動は野火のように広がった」 2019年4月30日(火・休) 13:30開場 14:00~17:00 東京大学本郷キャンパス経済学研究科棟3階2番教室 資料代 1000円(ふぇみ・ゼミ受講生は無料) 事前申し込みは不要です。 お問い合わせ先  femizemi2017@gmail.com 司会 梁・永山聡子 コメンテーター 飯野由里子、高柳聡子 通訳・コーディネーター 熱田敬子 主催 ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム・ゼミナール~ふぇみ・ゼミ~ 共催 東京大学大学院教育学研究科 バリアフリー教育開発研究センター ※講演は中国語です(日中通訳付き)。通訳部分を含む日本語の発言について、PC文字通訳がつきます。託児はありませんがお子様連れも歓迎します。その他配慮が必要な方はお問い合わせください。 講演テーマ:「1995世界女性会議後、中国LGBT運動は野火のように広がった」 1995年北京の懐柔で、第4回世界女性会議が開かれ、189カ国と地区の代表、国連各機関と専門団体、また政府間組織とNGOの体表など、1.7万人が参加した。  95年の世界女性会議の後、NGOの存在が中国市民に認識され始める。そして、「ジェンダー主流化」の概念もまた、中国に入ってきた。  その頃中国では、同性愛は未だに非犯罪化されておらず(1)、病気とされていた(2)。第4回世界女性会議上で、全世界から300人以上のレズビアンが懐柔に集まり、NGOフォーラムの中で「ララ(拉拉)・テント」が承認された(訳注:「ララ(拉拉)」はレズビアン・バイセクシュアル・トランス女性など、女性のセクシュアルマイノリティの総称)。これは中国のララ・コミュニティと、国際的なララ・コミュニティの初めてのつながりでもあった。世界女性会議の後、北京のララ・コミュニティは組織化をはじめ、バーや個人の住宅で小規模な集まりを開催した。こうして、規模は小さいながら、徐々に一つのコミュニティが形成されていく。1997年、中国で初めての同性愛者コミュニティのホットライン99575が成立、同年中国で初めての...

【ふぇみ・ゼミ緊急企画 #Me Tooと民主主義】1/29「草津の女性町議リコール問題に見るジェンダーと民主主義」

ふぇみ・ゼミでは、【ふぇみ・ゼミ緊急企画 #Me Tooと民主主義】「草津の女性町議リコール問題に見るジェンダーと民主主義」と題して、1/29にオンライン講座を行います。講師はジャーナリストの林美子さんです。 そしてこのイシューについて、そもそも何があったの?という人のために、ふぇみ・ゼミ学生スタッフがおさらいを作りました。このページの最後に載せてあるので、ぜひこれだけでも読んでいってください😆(画像をクリックすると拡大されます) そしてもっと詳しく知りたいなと思ったら、ぜひ講座の方にもご参加ください! 後から配信もございますので、当日都合が合わない方も録画映像をご覧いただけます。 講座の詳細は、こちら( https://femizemi-kusatsu.peatix.com/ )をご確認ください。 2021/01/29 (金)19:00 - 21:00 会場:オンライン チケット 一般  ¥1,500 学生/ふぇみ・ゼミ寄付者 ¥1,000 2020年度後期ふぇみ・ゼミ生 ¥500 お申込み: https://femizemi-kusatsu.peatix.com/view お申込み: https://femizemi-kusatsu.peatix.com/view  

ふぇみ・ゼミイベントカレンダー