こんにちは。年も明け、学生の皆さんは試験等で忙しい頃かと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
2019年もどうぞよろしくお願いいたします。
遅くなってしまいましたが、昨年最後のふぇみ・ゼミTAブログです。担当はAです。
今回のゲスト講師は、フリーランスのノンフィクションライター兼大学講師として働いていらっしゃる、飯島裕子さん。テーマは「若年女性の生きづらさと働きづらさについて考える」です。
フリーランスが良いこともある一方危うい側面も少なくないという話から始まって、ビッグイシューの発行に際してみられるホームレスの状況などについて伺いました。
「ネットカフェ難民」「ニート」などと聞くと男性の顔が浮かびますが、非正規で働くのは女性の方が多いのです。では、女性が問題にならないのはなぜなのでしょうか?
そこには様々な女性の生きづらさ、隠された貧困が存在しています。
飯島さんが紹介してくださったケースでは、父親の逆鱗に触れないよう針のむしろのような状況で実家暮らしたり、ストレスから子供につらく当たってしまったりなど切羽詰まった女性達の生き様が語られました。
低賃金やブラックな働かせ方の蔓延などの働きづらさに加え、特に生きづらさのお話で印象的だったのは「家族という危うさ」という指摘でした。
家族とのトラブルが原因でホームレスになる女性がいるように、セーフティネットとして危ういばかりでなく、世帯主でないために”貧困”にすらなれないなど「家族」によって貧困が隠されてしまうことがあります。
また、結婚もしていなければ子供もいない女への眼差し、「一般的」な女から外れていることへのスティグマの話は、聞くだけで自分まで力を奪われるような感じがしました。
ここ数回のゼミとはまた少し趣が違い、多様な講師をお招きしてジェンダーと様々な要素の交差を考えるふぇみ・ゼミの興味深さを実感した回でした。
私は中学か高校の頃に初めて『BIG ISSUE』を知って以来今まで実は一度も買ったことがなかったのですが、つい先日、早稲田駅の出口でラミ・マレックが表紙の最新号を購入しました。
投稿欄で、他の人がどのようにビッグイシューと関わりを持っているのか知ることができ心が温まりました。
それでは、インフルエンザなどが流行っていますが、お身体にお気をつけてお過ごしください